28日のラ・リーガ第3節、レアル・マドリーは敵地ベニト・ビジャマリンでのベティス戦に1-0で勝利した。
現在、連日の報道がムバッペ獲得オペレーション一色となっているレアル・マドリーだが、それでももちろん臨むべき試合は存在する。アンチェロッティ監督はこの試合で、前2試合から変化を加えた。顕著な変化の一つは、ナチョが負傷したことでアラバが左サイドバックからセンターバックに移ったこと(左SBを務めるのはミゲル・グティエレス)。もう一つは、ムバッペの加入によるユヴェントスなどへの放出の噂も出始めたアザールをベンチに置いて、ヴィニシウスをベンゼマ&ベイルとともに延発で起用したことだ。
2万人のベティスサポーターが見守るビジャマリンで、レアル・マドリーはヴィニシウスとベンゼマの連係を起点に攻勢を見せた。が、次第にその勢いは衰えていき、フェキル&カナレスを中心としたベティスの攻撃にも苦慮するようになる。前半は時間が経つに連れてプレーが何度も途切れるようになり、イエローカードが5枚(ベティス4枚、レアル・マドリー1枚)も提示されてからハーフタイムを迎えた。
後半、レアル・マドリーが待望の先制点を決めたのは61分のことだった。ベティスがフアンミの決定機を逸した直後に速攻を仕掛けると、左サイドでヴィニシウス、ベンゼマとボールをつないでフランス代表FWがクロスを送ると、ペナルティーエリア内右に侵入したカルバハル(今季初先発)が倒れ込みながら右足ボレーを決め切った。
アンチェロッティ監督は65分に交代カードを切り、イスコとベイルを下げてルーカス・バスケスとアセンシオを投入。さらに77分にはヴィニシウスに代えてアザールもピッチに立たせた。その一方でペレグリーニ監督は82分にカナレスとの交代で、今季に引退する覚悟の40歳ホアキンをピッチに立たせている。
その後はホアキンがその熟達したプレーを見せる場面もあったが、基本的にはレアル・マドリーのペースが続く。レアル・マドリーはフェキルと接触したミゲルがプレー続行不可能となり、アンチェロッティ監督は代わりにロドリゴを入れてL・バスケスを右SB、カルバハルを左SBとした。
終盤はベティスが意地の攻撃を見せて、試合終了間際にはモントーヤがペナルティーエリア内フリーでシュートを打つチャンスを得たものの、これはGKクルトワがしっかりセーブ。レアル・マドリーを1点リードを維持したまま逃げ切り、今季のラ・リーガ成績を2勝1分けとした。


