16日にスペイン・スーパーカップ決勝アスレティック・ビルバオ対レアル・マドリーが行われ、2-0でマドリーが勝利し、2年ぶり12回目の優勝を果たしている。
バルセロナが躍進を果たす前にはスペインを代表する2チームとして、現在“ビエホ(オールド)・クラシコ”と呼ばれる戦いを演じてきたマドリーとアスレティック。彼らが決勝という舞台で対決するのは、1958年以来のこととなった。
試合は予想されていた通りの展開に。マドリーがクラシコとは逆の立場でボールを保持して攻め込み、アスレティックが得意の堅守速攻で対応する。マルセリーノ監督率いるチームの堅守はやはり見事で、マドリーは隙間を探すことに苦労し続け、ベンゼマやカセミロが厳しい角度からシュートを放つのが関の山という状況が続く。
だが37分、モドリッチのゴラッソがアスレティックの堅い守りを打ち砕いた。ロドリゴが右サイドを突破。相手守備陣を引きつけながらペナルティーエリア内右に入り込み、エリア手前のモドリッチにバックパスを出すと、背番号10は微調整のステップから右足を一閃。インサイドで叩かれたボールが勢いよく枠内右に収まっている。モドリッチは、これが今季初得点となった。
先制して試合を折り返したマドリーは49分、ベンゼマのシュートをジェライが手で止めたとしてPKを獲得。これをフランス人FW本人が決め切り、リードを2点に広げた。
アンチェロッティ監督は64分に1枚目の交代カードを切り、ロドリゴとの交代でバルベルデを投入。その後は自陣でアスレティックの攻撃を受け止める時間帯が続いた。イタリア人指揮官は85分、トロフィーを堂々と掲げさせるためか、ヴィニシウスとの交代で主将マルセロをピッチに立たせた。
86分、マドリーはペナルティーエリア内でのハンドを取られたミリトンが退場処分に。しかしながらラウール・ガルシアが中央を狙って蹴ったPKは、右に横っ飛びしたクルトワが残していた左足で脅威のセーブ!守護神の超反応によって失点を防いだマドリーは、2点リードのまま試合終了のホイッスルを迎え、スペイン・スーパーカップを制覇した。




