ラ・リーガ首位で2023年を終えたレアル・マドリーは、とりわけ堅守で他を圧倒している。
第18節までに勝ち点45を獲得し、得失点差でジローナを上回って首位で2023年の日程を終了したレアル・マドリー。好調の要因の一つには、その堅い守備を挙げることができそうだ。
レアル・マドリーの18試合での得点数は39ゴールで、ジローナの42ゴールに次いで2位。そして失点数についてはわずか11ゴールしか許しておらず、ラス・パルマスの15失点、レアル・ソシエダ&ベティスの18失点を上回る断トツの成績となっている(ちなみに昨季、堅守をベースにラ・リーガ優勝を果たしたバルセロナは21失点を喫しており、すでに昨季以上のゴールを決められている)。
レアル・マドリーの11失点は欧州5大リーグにおいても優れた成績で、彼らよりゴールを許していないチームはインテル(7失点)とニース(9失点)のみとなっている。マドリーは今季序盤に守備の柱GKティボ・クルトワ、DFエデル・ミリトンが前十字靭帯断裂で長期離脱を強いられたが、逆に堅守を見せてきた稀有なチームと言えそうだ。
ただ同チームは、先にDFダビド・アラバも同じく前十字靭帯断裂の重傷を負い、現在起用可能な本職のセンターバックはDFアントニオ・リュディガー、DFナチョ・フェルナンデスの2人のみとなっている。MFオーレリアン・チュアメニも同ポジションで起用できるとはいえ、これまでの堅守を維持できるのかどうかが危惧され、この冬の移籍市場での動きにも注目が集まっている。


