15日のスペイン・スーパーカップ決勝でバルセロナに1-3で敗れ、周囲がざわついているレアル・マドリーだが、同クラブの首脳陣に選手補強に動く考えはないようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
バルセロナにほぼ完全に主導権を握られて敗れたマドリー。カタール・ワールドカップを挟んだことによるフィジカル、メンタルコンディションの悪化ほか、両サイドバック、アンカー、アタッカーなど選手層の薄さを露呈したともされ、冬の移籍市場で補強に動く必要性も叫ばれ始めている。
だがフロレンティーノ・ペレス会長とホセ・アンヘル・サンチェスGD(ゼネラルダイレクター)は、現在チームにいる選手たちの価値を信じており、補強に動く考えは一切ないようだ。
バルセロナ戦後、いつものようにドレッシングルームを訪問したペレス会長は、チームの状況について心配はしていたとのこと。パフォーマンスの内容、選手たちの試合に臨む姿勢は好ましいものとは言えず、不快感は避けられなかったようだが、しかしその解決策については「チームに対して信頼を伝える」ことと結論づけているようだ。
マドリーはラ・リーガ&チャンピオンズリーグ(CL)の二冠を達成した昨季にも、冬の時期に不調に陥った。コパ・デル・レイ準々決勝でアスレティック・ビルバオに敗れ、その後CL決勝トーナメント1回戦ファーストレグでパリ・サンジェルマンに圧倒されて、選手たちの実力、カルロ・アンチェロッティ監督の手腕が疑問視されることになったが、マドリー首脳陣はその際にもチームの陣容への信頼を強調し続けたという。その姿勢を今季も継続されており、冬の補強はまったく考慮していないとみられる。
マドリー首脳陣はここ最近の不調について、選手層ではなくフィジカルコンディションや「いつもと異なる」プレーの姿勢に原因があり、今後上向いていくことを期待している様子だ。




