レアル・マドリーの本拠地サンティアゴ・ベルナベウでは、ペナルティーエリア外からのゴールがもはや日常的となっている。とにかく、ミドルシュートが決まっているのだ。
5日のラ・リーガ第27節、ベルナベウでのレアル・ソシエダ戦では開始直後の10分に先制点を許したマドリー。その後ソシエダの堅守を崩し切れず、ここのまま9試合連続で前半無得点で終えるのかと思われたが、40分にMFエドゥアルド・カマヴィンガが強烈なミドルを突き刺して同点に追いつくと、さらにMFルカ・モドリッチと利き足とは逆の左足でミドルを決め切った。マドリーは後半にFWカリム・ベンゼマ、MFマルコ・アセンシオも加点して、終わってみれば4得点の快勝を収めている。
ベルナベウの観客は、ミドルレンジからのシュートをもう見逃せない状況になっている。というのも、同スタジアムで行われた前試合、2月19日のアラベス戦(3-0)では、アセンシオがの左足の威力を轟かせて先制点を記録。このミドルの名手はその前のベルナベウの一戦、2月6日のグラナダ戦(1-0)でもミドルからゴールをこじ開けている。
マドリーが手堅い守備を破る術は、もはやミドルシュートとイコールになっているのかもしれない。彼らがここ6試合でミドルから先制点、または1-1とする同点ゴールを決めたのは前述の3試合と半分を占め、そのほかは無得点が2試合(0-1のPSG戦、0-0のビジャレアル戦)で、唯一アウェーのラージョ戦(1-0)だけベンゼマがエリア内からゴールを決めている。
なおマドリーは今季公式戦で、ペナルティーエリア外から合計13得点を記録。昨季は11得点、その前が9得点、2018-19シーズンが11得点と、過去3シーズンの記録はすでに上回っており、2017-18シーズンの17得点まではあと4点に迫っている。加えて、ミドルレンジからの13得点は今季ラ・リーガのチームではベティスの17得点に次ぐ2位の記録となり、さらに今季チャンピオンズリーグでは同大会1位となる6得点を記録している。
またチーム内で最もミドルを叩き込んでいるのはやはり、アセンシオ。その得点数は5で、欧州主要リーグの選手ではアタランタのMFルスラン・マリノフスキー、ナポリMFファビアン・ルイスの6得点に続いている。




