Jude Bellingham Vinicius Jr Real Madrid 2023-24Getty

レアル・マドリー、RBライプツィヒの猛攻に最後まで苦しみ抜くも…2戦合計2-1で勝利!CLベスト8進出

6日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグ、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのRBライプツィヒ戦を1-1のドローで終え、2戦合計2-1で準々決勝進出を決めている。

RBライプツィヒホームでの1stレグを、ブラヒムの3人抜きドリブルからの一発によって、1-0で制したレアル・マドリー。アンチェロッティ監督はこのベルナベルでの2ndレグで、ロドリゴをベンチに座らせて代わりにバルベルデを右ウィングで起用している。全スタメンはGKルニン、DFカルバハル、リュディガー、ナチョ、メンディ、MFチュアメニ、クロース、カマヴィンガ、FWバルベルデ、ベリンガム、ヴィニシウスで、システムは4-3-3。

前半は……レアル・マドリーにとってはおそらく、1stレグと2ndレグを合わせて“180分間の試合”という認識なのだろう。この日、クラブ創立122年目を迎えた彼らは、とにかく消極的なプレーに終始。ハイプレスを仕掛けずにRBライプツィヒにボールを持たせ、ペナルティーエリア手前にDFラインを設定し(中盤はチュアメニとカマヴィンガを両インサイドハーフで起用して守備を強化)、あわよくば速攻から追加点を狙うという方法で、のらりくらりと時間を使っていった。

ただレアル・マドリーは想定よりも攻められず、RBライプツィヒのチャンスも許している。RBライプツィヒは13分、16分にショートカウンターからオペンダがフィニッシュまで持ち込み(どちらも枠外へ)、また41分にはラウムが枠を捉えるシュートを放つなど、幾度もゴールを予感させた。ベルナベウの観客は次第に、まったく攻撃を仕掛けず、危ないシュートを許し続けるレアル・マドリーに対して苛立ちを募らせ、前半終了直後には辛辣なブーイングを浴びせている。

アンチェロッティ監督はハーフタイム、カマヴィンガを下げてロドリゴを投入。ブラジル人FWを右ウィング、バルベルデをインサイドハーフに据える、いつもの配置に戻している。

しかし後半になっても同点弾を求めるRBライプツィヒが攻める時間は続き、ベルナベウは緊張が走ったままだった。そうした中でヴィニシウスは、オルバンが軽く触れただけで倒れたと、立ち上がった同選手を両手で突き倒してイエローカードを受けている。下手をするとレッドカードを提示されていた場面だった。

しかしながら68分、レアル・マドリーが狙い通りに、前がかりとなったRBライプツィヒ相手に世界最高レベルのカウンターを決めることに成功した。自陣でクロースの横パスを受けたベリンガムがペナルティーエリア手前までボールを運び、前を走るヴィニシウスにスルーパス。背番号7はさっき熱くなっていたは思えない、極めて冷静な右足のグラウンダーのシュートでGKグラーチを破っている。

だが勝負はまだ決まらない。ヴィニシウスのゴールの3分後には、RBライプィヒが再び1点差とするゴールを決めて食い下がる。セットプレーの流れからマークにつくナチョの動きに先んじてオルバンがヘディングシュートを放ち、ネットを揺らした。

その後もRBライプツィヒの攻勢に苦しむレアル・マドリー。アンチェロッティ監督は78分に2枚目の交代カードを切り、クロースを下げてモドリッチを投入。マドリーはその後、背番号10の存在感によってボールポゼッション率を上げ、相手陣地でパスを回せるようになる。イタリア人指揮官はさらに85分にベリンガムをホセルに代え、そのポゼッション率を生かしたクロス攻撃を狙っていった。

終盤も、RBライプツィヒに攻められる場面はあるにはあったレアル・マドリーだが、モドリッチ効果で相手陣地でボールを回してその攻撃の威力を削ぎつつ、1点差のあま試合終了のホイッスルを迎えた。チャンピオンズ優勝最多14回の欧州の盟主が、苦しみながらも順当にベスト8に歩を進めている。

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