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24日のラ・リーガ第14節、レアル・マドリーは敵地ブタルケでのレガネス戦を3-0で制した。
インターナショナルウィーク明け最初の試合で、同じくマドリーに拠を構えるレガネスとのダービーに臨んだマドリー。ルーカス・バスケス、カルバハル、ミリトン、アラバ、チュアメニ、ロドリゴ……とDFラインを中心に多くの負傷者を抱える状況で、アンチェロッティ監督はGKクルトワ、DFバルベルデ、ラウール・アセンシオ、リュディガー、フラン・ガルシア、MFギュレル、カマヴィンガ、セバジョス、ベリンガム、FWヴィニシウス、エンバペを先発させている。
マドリーは立ち上がりからボールを保持してレガネス陣地で試合を進める。これまでと顕著に違うことは、エンバペが左サイド、ヴィニシウスが中央と両選手がプレーエリアを交換したこと……ただし“違いをつくる”という点では、狭いスペースでも技術を発揮できるヴィニシウスの方が上手に見え、そこまで機能しているとは言い難かった。
ただマドリーで4試合ゴールから見放され、フランス代表では選外となるなど、その真価が疑われつつあるエンバペは、やや空回りながら気合を感じさせるプレーを連発する。10分にはヴィニシウスのスルーパスからDFラインを突破して、右足のシュートを決め切ったが、これはオフサイドの判定となった。マドリーはさらに、右サイドハーフとしてプレーするギュレルが天才性を発揮。25分には切れ味抜群のドリブルで2枚をかわしてペナルティーエリア内に入り込むも、左足のシュートはGKドミトロビッチにセーブされている。
チャンスを物にできず、次第に停滞していったマドリーだが43分、相手のミスに乗じて先制点を獲得した。前線でのベリンガムのボール奪取から、ヴィニシウスがペナルティーエリア内右に侵入。背番号の7の横パスを、凄まじい勢いで駆け込んできたエンバペが右足で枠内に押し込んでいる。エンバペは公式戦5試合ぶりのゴールで、今季得点数を9に伸ばした(ラ・リーガでは7得点目)。
1点リードで試合を折り返したマドリーは、66分に加点。ペナルティーエリア手前左からの間接フリーキックで、バルベルデが右足を一閃。地を這う強烈なボールが、壁となったラバの股を通って、勢いよく枠内左に飛び込んでいる。バルベルデは公式戦4得点目(ラ・リーガ2得点目)。
リードを広げたマドリーはその後、レガネスの反撃を物ともせず、ポゼッション&カウンターを織り交ぜた攻撃で3点目を目指す。アンチェロッティ監督は75分にギュレルとの交代でブラヒムを入れ、さらに83分にはエンバペも下げてモドリッチをピッチに立たせた。
マドリーが三度ゴールを決めたのは85分のことだった。CKの流れからペナルティーアークのブラヒムが反転シュートを放つと、これがレガネスDFの足に当たってバーに直撃。このボールにいち早く反応して飛び込んだベリンガムが、ヘディングシュートでネットを揺らした。ベリンガムは今季初得点を決めたオサスナ戦に続くゴール。
マドリーは3点リードのまま試合終了のホイッスルを迎え、ラ・リーガ2連勝を果たした。第12節バレンシア戦未消化の状況で、前日にセルタと引き分けた首位バルセロナとの勝ち点差を4に縮めている。