レアル・マドリーは、マイアミでのビジャレアル対バルセロナ戦が中止になったことを「ファンの勝利」と捉えているようだ。
現地で大きな話題となっている欧州リーグ戦の国外開催案。先日UEFA(欧州サッカー連盟)は“例外的”としつつも、12月21日に予定されるラ・リーガのビジャレアルvsバルセロナ(アメリカ)、来年2月8日に予定されるセリエAのミランvsコモ(オーストラリア)の2試合について、国外で開催することを承認していた。
これまで、欧州リーグ戦の国外開催案は選手や監督、そして現地サポーターから強烈な反発が続いていた。そしてスペイン『as』によると、AFEなどラ・リーガクラブのキャプテンたちもこれに異議を唱えており、経営陣との直接協議を求めているという。そうした中で、ラ・リーガ側は21日に声明を発表。「この数週間にわたってスペイン国内で巻き起こる不確実性により」、ビジャレアル対バルセロナのマイアミ開催を断念したことを明かしている。
そしてこのラ・リーガ側の発表に、レアル・マドリーは「ファンの勝利」として「歓喜している」とのこと。『as』によると、同クラブはこの一戦をアメリカで開催することを「ファンに対する侮辱」とし、国外開催はファンのアイデンティティが損なわれると考えていた模様。未だ公式コメントは発表していないものの、内部では中止決定を喜んでいるようだ。有力な内部情報筋は「これはファンの勝利だ」と語っているという。
レアル・マドリー側は、2カ月前の段階でCSD(スポーツ高等評議会)に異議を申し立てていたが、同機関がRFEF(スペインサッカー連盟)に情報を求めたことで調査が遅れていた模様。そして21日、再びCSDに苦情を申し立てたようだ。バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は、「レアル・マドリーは言いたいことを言えばいい。我々はマイアミで試合を行う」と反応していたが、最終的に試合の中止が決定したと伝えられている。
最後に『as』は、「フットボール界は混乱に陥ったが、レアル・マドリーは絶好調だった。彼らは勝利を収めた戦いをリードしている。クラブからの苦情が2件、シャビ・アロンソのコメントが複数回、ティボー・クルトワの記者会見、そしてダニ・カルバハルの手紙……マイアミで試合は行われない。戦争が終わったわけではないが、勝利した戦いだ。これは大きな意味を持つ。ベルナベウでの特別な夜。まるで自分たちの勝利のように感じている」と締めくくっている。
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