カルロ・アンチェロッティ監督が復帰したレアル・マドリーだが、今夏の移籍市場でMFイスコを売却する意思は変わっていないようだ。スペイン『アス』が報じている。
アンチェロッティ監督の第一時政権ではチームにとって重要な存在であったイスコだが、しかしクラブ側は来年夏に契約が切れる同選手を市場に出し続けている模様だ。さらに冬の移籍市場で退団を願い出たとされるイスコ本人も、移籍の可能性を閉ざしてはいないという。
『アス』曰く、パンデミックの影響で人件費を抑えていきたいレアル・マドリーは、年俸として700万ユーロを受け取るイスコとの契約延長を考えていない様子。同じく2022年まで契約を結び、マンチェスター・ユナイテッドに売却する可能性が高まっているDFラファエル・ヴァランに続いて、今夏の放出で移籍金を獲得することを狙っているとみられる。ちなみにイスコの市場価格は現在は約1800万ユーロと見積もられており、5000万ユーロ以上のヴァランに比べれば手が届きやすい額となっている。
なおアンチェロッティ監督はイスコに対して、もし残留する場合には戦力に加える意向を口にしているとのこと。その一方、カタール・ワールドカップ出場を目指して周囲を驚かせるようなコンディションでプレシーズンに取り組んでいるイスコは、他クラブからスポーツ的にも金銭的にも満足できるオファーが届けばそれを受け入れ、反対にレアル・マドリーでの最終シーズンに立ち向かう場合にはアンチェロッティ監督のもとで全力を尽くし、来年夏にフリーでクラブを後にする考えのようだ。
