レアル・マドリーMFエデン・アザールの選手としての価値の下落が止まらない。
「ここで3シーズン、負傷など多くのことに悩まされてきた。でも来季はあなたたちのために全力を尽くす」。昨季マドリーがチャンピオンズリーグ優勝を果たした際、祝勝会でサポーターに向けてそう語ったアザール。しかし今季に入っても出場機会を生かすことはできず、さらなる負傷もあって再びベンチが定位置となった。
レアル・マドリーにとってアザールの獲得は、その歴史の中でも類を見ない“失策”となっている。スペインの首都クラブは2019年に移籍金額1億ユーロを支払い、このベルギー人MFを獲得。その当時、移籍専門サイト『トランスファーマルクト』は同選手の市場価値を1億5000万ユーロと見積もっていた。
そしてアザールの最新の市場価値は、前回の更新から250万ユーロ下がり、何と500万ユーロまで落ち込んでしまった。ちなみに日本円で1億5000万ユーロは約210億円、500万ユーロは約7億円となる。
またスペイン『クアトロ』によれば、アザールの年俸は1500万ユーロ(約21億円)でバルセロナFWロベルト・レヴァンドフスキ、アトレティコ・マドリーFWアントワーヌ・グリーズマン、レアル・マドリーFWカリム・ベンゼマというラ・リーガを代表する3チームのエースがもらう額を上回っているという。
1500万ユーロは月給にすれば125万ユーロ(約1億7000万円)、週給にすれば29万2000ユーロ(約4100万円)、日給にすれば4万2000ユーロ(約590万円)……。期待に応えられていないアザールがこれだけの年俸を受け取っていることも、レアル・マドリーやそのサポーターの失望をより色濃いものにしているようだ。
先には母国ベルギーの『RTBF』で「練習もいいけど、生きていると感じるのは試合なんだ。監督が僕を戦力に数えていることを願っている。今季最後に出番があるか見てみよう。すべては僕が練習で監督に何を示すか次第だ」と意気込みを語っていたアザール。果たして、このどん底の状況から這い上がることはできるのだろうか。


