30日のラ・リーガ第8節、レアル・マドリーは敵地モンティリビでのジローナ戦に3-0で勝利した。
第7節終了時に勝ち点19で首位に立っていたジローナと、勝ち点18で2位だったマドリーの直接対決(この試合開始時には前日にセビージャを下したバルセロナが勝ち点20で暫定1位)。マドリーのアンチェロッティ監督はGKケパ、DFカルバハル、リュディガー、ナチョ、カマヴィンガ、MFバルベルデ、チュアメニ、クロース、ベリンガム、FWホセル、ヴィニシウスを先発で起用している。
キックオフ直後に勢いを見せたのは、モンティリビに集まった約1万5000人の後押しを受けるジローナ。1トップのドフブクにシガンコフ&サビーニョの両WGやインサイドハーフのジャンヘル・エレーラが有機的に絡む迫力満点の攻撃でマドリーゴールに迫ると、4分も経たない内にY・エレーラとシガンコフが決定機を迎えた。
しかしながらジローナは決定機を決め切れず、逆にマドリーがそうした少ないチャンスを物にして力の差を見せつけた。アウェーチームがスコアを動かしたのは17分のこと。ペナルティーエリア手前左でボールを持ったベリンガムが、まるでモドリッチのような右足アウトサイドのクロスをエリア内右に送る。そこに走り込んできたホセルが右足のシュートでネットを揺らし、今季得点数を4に伸ばしている。
先制したマドリーは、21分に追加点を獲得。クロースの右CKから、ペナルティーエリア内でフリーとなることに成功したチュアメニがヘディングシュートを突き刺した。マドリーは2点リードで試合を折り返す。
後半はジローナがポゼッション率を引き上げてゴールを目指したが、こうなればマドリーの速攻が威力を発揮する。3点目を決めたのは71分だった。サビーニョのボールを奪って速攻を仕掛けると、ホセルがシュートまで持ち込みGKガッザニーガに弾かれる。空中に浮いたボールをホセルがトラップし損ねると、そのこぼれ球に詰めたのがベリンガムだ! イングランド代表MFは右足のダイレクトシュートでチーム3点目を決めた。
ベリンガムはマドリー加入後、公式戦9試合で7ゴール2アシストを記録。平均して1試合で1ゴールに絡んでいる怪物級のパフォーマンスを継続中だ。
安全圏とも言える点差にしたアンチェロッティ監督は、74分にベリンガムを下げてセバジョスを入れ、さらに87分にホセル、バルベルデをルーカス・バスケス、ブラヒムに代えた。その後も堅守速攻で4ゴールを狙うマドリーは、後半アディショナルタイムにナチョがポルトゥへの危険なタックルで一発退場に(ポルトゥは担架で退場している)。ジローナが交代枠を使い切っていたために10人対10人となった試合はもうスコアが動くことなく、マドリーが3点をリードしたまま試合終了のホイッスルを迎えた。
連勝のマドリーは勝ち点を21としてバルセロナ、ジローナを抜いて首位浮上。ジローナは、ミチェル監督がこの試合を前に「練習する時間はなく選手の回復だけに専念することになった」と話していたが、ミッドウィークにビジャレアル戦(2-1)をこなしていた過密日程が響いたのかもしれない。
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