13日のラ・リーガ第34節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのヘタフェ戦を1-0で制した。
来週ミッドウィークに今季の成否を決めると言っても過言ではない、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグ、アウェーでのマンチェスター・シティ戦に臨むレアル・マドリー。アンチェロッティ監督はもちろん多数の主力を温存し、GKクルトワ、DFルーカス・バスケス、ミリトン、ナチョ、メンディ、MFセバージョス、チュアメニ、カマヴィンガ、FWバルベルデ、アセンシオ、そしてアザールを起用している。
試合は序盤にこそヘタフェが勇ましく攻めに出たものの、少し時間が経てばチャンスも抑揚もない静かな試合に。CLに意識が向かっているマドリーは、いつものメンバーがほとんどいないためにやはり連係がチグハグで、攻撃を組み立てることができない。対して残留を争っているヘタフェは、ベルナベウで勝つよりも負けないことに意識を働かせるようになり、前半は退屈な展開のまま終了のホイッスルが吹かれることになった。
ハーフタイム、アンチェロッティ監督はメンディとの交代でクロースを投入。クロースがインサイドハーフとなり、同ポジションでプレーしていたカマヴィンガがメンディに代わって左サイドバックを務めた。イタリア人指揮官はさらに60分、今度はバルベルデ、セバージョス、アザールを下げてヴィニシウス、モドリッチ、マリアーノもピッチに立たせる。アザールはこの日も低調なパフォーマンスに終始した。
慣らし運転がてら主力たちが登場したマドリーは、ようやく観客を沸かせるようなプレーを見せられるように。そして70分、ホームチームはついにゴールの歓喜まで届けている。右サイドでボールを持ったL・バスケスが相手DF陣を引きつけ、ペナルティーエリア手前右にアセンシオに横パス。背番号11がいつもの流れるような動きでミドルシュートを放つと、ボールはマクシモビッチに当たってコースが変わり、GKダビド・ソリアの意表を突く形で枠内に収まっている。アセンシオはこれが今季公式戦12得点目で、昨季の自己記録に並んでいる。
マドリーは先制後、元気いっぱいのヴィニシウスを中心とした攻めを見せたものの、彼の決めたゴールがオフサイドで取り消しになるなど、追加点を奪うまでには至らない。アンチェロッティ監督は84分にカマヴィンガとの交代でオドリオソラを投入。カマヴィンガは左足を痛めた様子で、シティ戦の出場が危ぶまれる事態となっている。
マドリーは終盤、ヘタフェの意地の反撃を跳ね返しながら速攻から追加点を目指し、結局1-0のまま試合終了を迎えている。




