17日のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)3回戦、レアル・マドリーはアウェーでのタラベラ戦に3-2で勝利した。
ベスト32からコパに参戦するマドリー。初戦の相手はカスティージャ・デ・ラ・マンチャ州に拠を構える、スペイン3部リーグ所属のタラベラだ。
年内の結果・内容次第で解任される可能性も報じられるシャビ・アロンソ監督だが、やはり格下との試合のために控え選手たちを中心にスタメンを構成。GKルニン、DFダビド・ヒメネス(Bチーム所属選手)、ハウセン、カレーラス、フラン・ガルシア、MFマスタントゥオノ、セバージョス、ギュレル、FWエンドリッキ、ゴンサロ、エンバペをスタメンとした。
前半、ボールを保持してタラベラ陣地で試合を進めたマドリーだったが、エンドリッキ、ゴンサロらは迎えるチャンスを決め切れない。また18分には、マルコス・モレノに枠を捉えるヘディングシュートを放たれ、ルニンの好セーブによって何とか難を逃れた。
タラベラの組織的かつ懸命な守備を前に苦戦したマドリーだが、41分にようやくスコアを動かした。ペナルティーエリア内でマルコス・モレノがハンドを犯したとしてPKを獲得。キッカーのエンバペが冷静にシュートを決め切った。
先制したマドリーは前半AT1分に加点。ペナルティーエリア内のエンバペがパスを送り、これがマヌエル・フェルナンドのオウンゴールを誘発した。マドリーは2点リードで試合を折り返している。
後半、マドリーは3点目を決めるチャンスをことごとく物にできない。エンドリッキの絶妙なスルーパスに抜け出したエンバペのシュート、ギュレルの直接フリーキックは、GKハイメ・ゴンサレスの好守に遭った。
シャビ・アロンソ監督は65分にマスタントゥオノをロドリゴに代え、78分にはギュレル、エンドリキを下げてベリンガム、チュアメニを投入。主力をピッチに立たせていくが、加点するどころか失点を喫する。タラベラは80分、フラン・ガルシアの裏を取ったフェランドの折り返しから、ファーのナウエルがネットを揺らした。
その後、タラベラの意地の攻撃に苦しめられたマドリーだったが、88分にエンバペがこの日2点目を決めた。フランス代表FWはペナルティーエリア手前中央から右足を一閃。ハイメ・ゴンサレスはこの強烈なシュートを止め切れず、ボールは枠内に転がっている。エンバペは今季成績を23試合28得点に伸ばしている。
リードを広げたマドリーだったが、91分にまた失点。ペナルティーエリア手前からのフリーキックで、クロスバー直撃のシュートを放たれ、こぼれ球をディ・ロレンソに押し込まれた。マドリーはさらに93分にもタラベラの決定機を許したが、ルニンが好セーブを披露。延長戦は回避して、1点差で試合終了を迎えている。しかしシャビ・アロンソ監督率いるマドリーは、まるで苦しむことが義務であるかのように、毎回苦戦を強いられている。




