10日のラ・リーガ第28節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのセルタ戦に4-0で快勝した。
ここ4試合で3引き分けと負けてはいないものの、調子を落としているレアル・マドリー。セルタを迎えたこの一戦で、ベリンガムを出場停止で欠くアンチェロッティ監督は予想通り代わりにブラヒムを起用し、さらにモドリッチも先発させた。全スタメンはGKルニン、DFルーカス・バスケス、リュディガー、ナチョ、メンディ、MFバルベルデ、モドリッチ、カマヴィンガ、ブラヒム、FWロドリゴ、ヴィニシウス。
前半、5-3-2のシステムを使用するセルタはハイプレスを仕掛けてこず、レアル・マドリーは相手陣地でボールを回しながらチャンスの糸口を探す。とりわけ積極的だったのはアンカーを務めたカマヴィンガで、ミドルシュートを中心に何度もゴールをうかがったが、GKグアイタの好守などに阻まれている。
そして21分、レアル・マドリーがセットプレーから先制に成功。モドリッチの右CKからリュディガーが強烈なヘディングシュートを放ち、GKグアイタが弾いたボールをヴィニシウスが押し込んだ。ヴィニシウスはこれが今季ラ・リーガ9得点目、公式戦では16得点目。
リードを得たレアル・マドリーは、その後もモドリッチを中心としたゲームメイクからロドリゴ、カマヴィンガらがフィニッシュを迎えていくものの、なかなか2点目が奪えない。前半の終盤にはデ・ラ・トーレ、イアゴ・アスパスとセットプレーからセルタのチャンスを許し、少し肝を冷やして試合を折り返している。
後半はセルタが前に出てきたことで、レアル・マドリーはポゼッションのほか速攻も織り交ぜながら追加点を狙う。54分には、ハーフウェーライン付近からヴィニシウスが圧倒的な技術と馬力で体につかみかかるマンキージョを振り解き、セルタゴールに近づこうとしたが、ペナルティーエリアに侵入する前にミンゲサに思いきりユニフォームを引っ張られて倒される。ヴィニシウスはRBライプツィヒ戦のオルバンにしたように、激昂してミンゲサを突き倒し、メレロ・ロペス主審は両者にイエローカードを提示している。
アンチェロッティ監督は74分に1枚目の交代カードを切り、ロドリゴとの交代でホセルを投入。そして79分、レアル・マドリーがまたもセットプレーから追加点を獲得。再びモドリッチが右CKを蹴り、再びリュディガーがヘディングシュート。クロスバーに当たってバウンドしたボールはグアイタの背中に当たって枠内に転がっている。アンチェロッティ監督は2点のリードを得た後、モドリッチ、ブラヒムを下げてクロース、チュアメニを代える。なお背番号10はスタンディングオベーションと「モードリッチ! モードリッチ!」のチャントを聞きながらベンチに下がっていった。
そして試合終了間際になり、レアル・マドリーがベルナベルに連続で歓喜の声を上げさせるゴールラッシュを見せた。
マドリーはまず88分、左サイドのヴィニシウスが上げたクロスがカルロス・ドミンゲスのオウンゴールを誘発して、リードを3点に広げる。アンチェロッティ監督は90分にカマヴィンガ、ヴィニシウスを下げてギュレル、セバージョスを入れるが、その3分後にはギュレルのマドリー加入後初ゴールも生まれた。クロースの素早いリスタートからセバージョスがペナルティーエリア内にスルーパスを送ると、抜け目なくDFラインを抜け出したトルコ人MFが確かなテクニックでグアイタもかわし、右足でボールを枠内に流し込んでいる。試合はその直後に終了のホイッスルが吹かれ、終わってみればマドリーの快勝劇で幕を閉じている。
ラ・リーガ2試合ぶり勝利のレアル・マドリーは勝ち点を69に伸ばして、2位ジローナとの勝ち点7差、3位バルセロナとの8差を維持している。
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