24日のラ・リーガ第3節、レアル・マドリーは敵地バライドスでのセルタ戦に1-0で勝利した。
本拠地サンティアゴ・ベルナベウの全面改装工事の影響により、開幕からアウェー3連戦に臨んでいるレアル・マドリー。最初の2試合に勝利し、3試合目で対戦する相手は、クラブ創立100周年を迎えたばかりのセルタだ。アンチェロッティ監督はGKケパ(加入後初出場)、DFカルバハル、リュディガー、ダヴィド・アラバ、フラン・ガルシア、MFチュアメニ、バルベルデ、カマヴィンガ、ベリンガム、FWロドリゴ、ヴィニシウスを先発で起用している。
キックオフ直後、勢いよく攻撃に出たのはベニテス監督率いるセルタ。2分に迎えたCKの場面ではラーセンがネットを揺らしたものの、これはVAR介入の結果、同選手のケパに対するファウルがあったとしてゴールと認められなかった。
出遅れたレアル・マドリーは、徐々にボールと主導権を自分たちのものにし始めるも、10分にアクシデントが……。ヴィニシウスがスプリントした後、右足ハムストリングの痛みを訴えた。テーピングをしてプレーを続行しようとしたものの、15分には交代を求め、アンチェロッティ監督は代わりにホセルをピッチに立たせている。
エースを失ったレアル・マドリーは、5-3-2のシステムを使用するセルタを前になかなか決定機を生み出せず、バンバ、イアゴ・アスパス、ラーセンらが中心となって仕掛けるセルタの速攻にも手を焼くことになる。苦戦する中、ロドリゴがそのロナウドを彷彿させるドリブルとフィニッシュでひとり気を吐いたが、数少ないチャンスを物にすることはかなわなかった。
スコアレスのまま迎えた後半、アンチェロッティ監督は62分にチュアメニ&カマヴィンガをモドリッチ&クロースに代えて打開を図る。すると66分には、ベリンガムのスルーパスからペナルティーエリア内に入り込んだロドリゴが、GKイバン・ビジャールに倒されてPKを獲得(ビジャールはロドリゴを倒す前に手でボールに触れていたがPKは取り消されず)。しかしながらロドリゴ本人が蹴ったシュートは、セルタ守護神が見事にセーブして、スコアは動かなかった。
苦戦するレアル・マドリーだったが80分、再びこの男がチームにゴールをもたらした。そう、ベリンガムである!
クロースのCKをペナルティーマーク付近のホセルが頭で左前方に送り、そこに位置していたイングランド代表MFが倒れ込みながらヘディングシュートを突き刺した。ベリンガムはこれでマドリー加入後の公式戦3試合で4得点と、驚異的な決定力を発揮している。
その後、フラン・ガルシアに代えてナチョを入れるなど守備を固めたレアル・マドリーは、背番号5が奪もたらしたリードを試合終了まで維持して勝ち点3を獲得。苦しみながらも、ヴィニシウスの負傷が気になりながらも、開幕3連勝を飾っている。




