レアル・マドリーMFダニ・セバジョスは今夏、同クラブにとどまるか、それとも他クラブに完全移籍をするかという運命の分かれ目を迎えている。10日付のスペイン『アス』が報じた。
レアル・マドリーではジネディーヌ・ジダン前監督の信頼を勝ち取ることができず、過去2シーズンをレンタルによってアーセナルで過ごしたセバジョス。セビージャ出身MFはレアル・マドリーの考え次第では今夏に同クラブとの関係を完全に断ち切る考えのようだ。
U-24スペイン代表でもあるセバジョスは東京五輪後、カルロ・アンチェロッティ新監督から自身を重要な戦力として数えていると言われる場合には、レアル・マドリーでプレーする覚悟を固める模様。しかし、反対に満足な出場機会を与えられないと言われる場合には、レアル・マドリーに対して完全移籍での退団を求めるとのことだ。
まもいなく25歳となるセバジョスは、継続的にプレーできるクラブに腰を据える時期と考えている様子。移籍先については、セビージャにいる両親や同地出身の妻など家族のことも考えてスペインのクラブを希望しているという。
セバジョスに対して、スペインのクラブではこれまでアトレティコ・マドリーや古巣ベティスからの興味がささやかれてきた。が、そうしたクラブが獲得をするためには2700万ユーロという市場価値がネックとなる。またイングランドのほかイタリア、ドイツなどでも同選手の名声は届いており、そうした国のクラブが獲得に動く可能性もあるが、選手本人はスペインのクラブから興味を持たれる場合にはそちらを優先する考えとされている。
なおセバジョスは『アス』とのインタビューにも応じて、自身の去就について言及。そこでは自分の考えが、あくまでレアル・マドリーに残ることにあると強調している。
「アンチェロッティとはまだ話していない。ホセ・アンヘル・サンチェル(レアル・マドリーGD)と、いつプレシーズンに合流すればいいかを話しただけだ。今は、この美しい挑戦(東京五輪)に集中するときだよ」
「僕は落ち着いているし、考えていることは明確だ。レアル・マドリーとの契約はあと2年あり、自分の意思はここで続けることにある。五輪の後、クラブと話し合って決断を下したい」
「もちろんレアル・マドリーでプレーしたい。でも監督が何を望み、何が目標となるのかを見定めなければならない。それでも僕の考えは、来季レアル・マドリーでプレーすることにある」


