Nacho Real MadridGetty Images

CLチェルシー戦見据えてローテ採用のレアル・マドリー、ナチョ&アセンシオ弾でカディスに勝利…アザールは80分から出場

15日のラ・リーガ第29節、レアル・マドリーは敵地ラモン・デ・カランサでのカディス戦を2-0で制した。

マドリーにとってはチャンピオンズリーグ準々決勝チェルシー戦2試合の間に行われる一戦。アンチェロッティ監督はヴィニシウス、クロースを招集外にしただけでなく、モドリッチ、カマヴィンガら多数の主力をベンチに座らせる大幅なローテションを敢行する。スタメンはGKクルトワ、DFルーカス・バスケス、ミリトン、リュディガー、ナチョ、MFバルベルデ、チュアメニ、セバージョス、FWアセンシオ、ベンゼマ、ロドリゴで、システムはいつもの4-3-3。

前半、マドリーは12分にエスピーノのポスト直撃弾を許して肝を冷やす。それ以降は70%以上のポゼッション率でカディスを攻め立てたものの、迎える決定機をことごとく物にできなかった。16分にアセンシオ、18分にベンゼマが放ったシュートはGKダビド・ヒルの好セーブに遭い、35分にロドリゴのドリブル突破を起点にベンゼマが叩いたボールはクロスバーを直撃。さらに40分には、左サイドで格段の輝きを放つロドリゴがさらなるドリブル突破からチャンスを迎えたが、これもシュート精度を欠いてしまった。

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後半も状況は変わらない。マドリーはロドリゴを中心に決定機を迎えていくが、トラップにドリブルに飛び出しと圧倒的なテクニックを見せ続けるブラジル代表FWはシュート精度を欠き続け、またベンゼマも今度はポストにボールを当てるなど、とにかくフィニッシュがうまくいかない。アンチェロッティ監督は67分に交代カードを切り、ルーカス・バスケスを下げてカマヴィンガを投入。カマヴィンガを左サイドバック、そこに位置していたナチョを右サイドバックとした。

そして72分、交代策が功を奏してマドリーが待望の先制点を記録。足りなかったシュート精度を満たしたのは、右サイドバックとなったナチョだった。ペナルティーエリア手前でパスを受けたマドリーのワン・クラブ・マンは、流れるようなモーションで右足を一閃。地を這うボールがD・ヒルの横っ飛びも空しく、枠の左隅に収まっている。

先制したマドリーは、攻める以外の選択肢がなくなったカディス相手にカウンターから追加点を狙うと、76分にそれを獲得する。ライン間で前を向いたバルベルデがボールを持ち運び、ペナルティーエリア内右で彼からパスを受けたアセンシオが、左足のグラウンダーのシュートを対角線上に決め切った。アンチェロッティ監督は80分にロドリゴ、バルベルデを下げてモドリッチ、そしてアザールを投入。その後ベンゼマを中心に3点目を狙い続けながら、試合終了までのホイッスルを過ごしている。

ラ・リーガ2試合ぶり勝利の2位マドリーは、翌日にヘタフェ戦に臨む首位バルセロナとの勝ち点差を暫定で10に縮めた。何よりも、チェルシーとのセカンドレグを前にうまく選手を休ませている(ベンゼマのフル出場こそ心配ではあるが)。なお、大幅なローテーションを採用しながらも80分から起用されたアザールは、今季マドリーでの出場時間を335分とした(ベルギー代表では455分出場)。

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