レアル・マドリーは10日にラ・リーガ第14節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのカディス戦を2-1で制した。
公式戦ここ4試合でわずか1勝と調子を落としているレアル・マドリー。前節ラージョ・バジェカーノ戦で今季ラ・リーガ初黒星を喫してバルセロナに首位の座を明け渡し、同チームが今節オサスナに勝利したために暫定で勝ち点5差をつけられているが、2差に戻して2カ月の中断期間を迎えたいところだ。
この試合でもベンゼマとリュディガーをコンディション不良で欠くアンチェロッティ監督は、GKクルトワ、DFルーカス・バスケス、ミリトン、アラバ、メンディ、MFモドリッチ、チュアメニ、クロース、FWバルベルデ、ロドリゴ、ヴィニシウスを起用している。
前半、レアル・マドリーはボールこそ保持するものの主導権を握ったとは言い難い状況。やや荒い堅守を見せるカディスをアタッキングサードから攻略することができない。左サイドからはヴィニシウスがドリブル突破、右サイドからはモドリッチを中心とした連係で攻め込んだものの、手応えを得られぬまま時間だけが経過していった。
攻めあぐね続けたレアル・マドリーだったが40分、セットプレーを起点についにスコアを動かした。ショートコーナーからクロースがクロスを送ると、ミリトンがヘディングシュートでネットを揺らした。ミリトンはラージョ戦に続くゴール。
1-0で試合を折り返したマドリーは、再度ゴールをこじ開けることに苦労するが、70分にもう一度セットプレーをきっかけに加点。CKの流れから、ペナルティーエリア手前右のクロースが右足でボレーを放つと、これが勢いよく枠内左に収まった。
マドリーはさらに79分、モドリッチのパスからヴィニシウスが左サイドを突破。折り返されたボールをフリーで駆けてきたモドリッチが押し込もうとしたが、これを枠の右に外してしまう。絶好機を逸してしまい、その場で倒れ込むモドリッチ。枠すると観客はこの10番に喝采を送り、立て続けに「モードリッチ!」のコールも浴びせている。
マドリーはその後、81分にルーカス・ペレスに1点を返される。アンチェロッティ監督はそこから交代カードを切り出し、ロドリゴ、モドリッチ、L・バスケスとの交代でセバジョス、カマヴィンガ、ナチョを投入。終盤もカディスの意地の攻撃に苦しめられたが、最後まで1点リードを維持したまま、試合終了のホイッスルを迎えている。
1カ月ちょっとの間1週間に2試合を戦う超絶的な過密日程と、ワールドカップ直前で選手たちの動きも重い中で勝ち点3を獲得し、首位バルセロナとの2差を維持している。




