11日のラ・リーガ第35節、レアル・マドリーはアウェーでのバルセロナ戦に3-4で落とした。カルロ・アンチェロッティ監督は試合後、守備レベルの低さが敗因と振り返っている。
序盤にFWキリアン・エンバペが2得点を記録したマドリーだったが、その後にバルセロナの猛攻にさらされ、4失点を喫して試合を折り返す。後半にはエンバペがハットトリックとなるゴールを決めるも、結局1点ビハインドのまま終了のホイッスルを迎えた。この結果、残り3試合で首位バルセロナとの勝ち点差は7に広がり、逆転優勝の可能性はほぼ潰えている。
アンチェロッティ監督は試合後、2点を先取した後に異なるゲームプランを立てられなかったかと問われ、次のように返答した。
「こういったレベルの試合では良い守備、良い攻撃を見せなくてはならない。私たちは良い攻撃を見せたが、30分間にわたり守備でミスを繰り返し、それが勝敗を分けてしまった」
「私たちはもっと良い守備を見せる必要があった。今日起こったことはあまりに明白だった。私たちの守備が悪かったということだけだ」
一人気を吐いたエンバペが、将来的にチームを先導する存在なるかを問われると、こう返している。
「彼は良いプレーを見せた。私たちが前線で手にしたチャンスはすべて明確なものだったが、それはチームとして相手の背後をうまく突くことができていたからだ。私たちは3ゴールを決め、また2回オフサイドに引っかかっている」
「私たちは攻撃面においては明確なアイデアを有していた。しかし、守備がうまくいかなかったんだ。忘れてはいけないのは、私たちは5人のDFが不在だったということだ。それは忘れてはいけない」
アンチェロッティ監督は前試合を発熱のために欠場し、この試合ではベンチスタートとしたFWロドリゴにウォームアップすら命じなかった。何かあったのだろうか。
「彼は回復したが、最高のレベルまで戻っていなかった。何かがあったわけではない。熱を出して、まだ完調ではないということだ。そうであれば負傷のリスクもあるわけだしね」
今季限りでレアル・マドリーを退団することが濃厚とされるアンチェロッティ監督だが、これが最後のクラシコだったのかと質問されると、今季最後のクラシコと言うだけにとどめた。
「今季の最後ではあった。あとは残り3試合で勝利を目指さなくてはいけない」
ここ数カ月間、低調なパフォーマンスが続くマドリーだが、「あなたのマドリーで過ごした輝かしい日々が汚されていないか?」と問われたイタリア人指揮官は、次のように返答している。
「それぞれが好きなように評価すればいいさ」




