昨季のラ・リーガ&チャンピオンズリーグ王者レアル・マドリーと、無冠で同シーズンを終えて今夏の移籍市場で大型補強を繰り返すバルセロナ。両チームの現状の戦力とその差を、スペインの有名ジャーナリスト、フリオ・マルディーニ氏が分析している。
スペイン『モビスタール・プルス』でレアル・マドリーやバルセロナの試合の解説を務めるマルディーニ氏は、超がつくほどのフットボールマニアとして有名。自宅では世界中の試合映像を収集してデータベースに残しており、2020年の時点で14万試合以上のデータがあることを明かしていた。
そんなマルディーニ氏はスペイン『マルカ』電子版で、レアル・マドリーとバルセロナのどちらが戦力的に上なのかを分析。まず、両チームの欠点について語っている。
「ラ・リーガやチャンピオンズなど、公式にボールが転がり始めたとして……思うに両チームともまだ欠点はあると思う。マドリーはベンゼマのバックアッパーを務められる選手がいない。アザールがそこでプレーできるかもしれないが結局は彼のポジションではないし、マジョラルがどこまでできるかも分からない」
「一方のバルセロナはジョルディ・アルバのバックアッパーがいない。マドリーで言えばベンゼマのようにね。ここまではバルデが良い感じだが、アルバの穴埋めが完全に保証されたわけではない。それと右サイドバックにバルサにふさわしいトップレベルの選手がいないね。デストもセルジ・ロベルトもそうしたレベルにはない。サイドバックも務められるセンターバックを獲得するというが、どうなるのか見てみないと」
そして戦力的な優劣については、積極補強のバルセロナがだいぶ差を詰めたとの見解を示しながら、それでも総合的にはレアル・マドリーの方が上との考えを述べた。
「ピッチに立つ11人について話すならば、マドリーの方が少しだけ上だと思う。クロース、カセミロ、モドリッチのレベルはいまだ高く、加えてベンゼマもセンターバックの2人(アラバ&ミリトン)もヴィニシウスもいる。しかし層の厚さについて話せば、バルセロナがいくつかのポジションで上回っているかもしれない。とても均衡しているとは思うがね」
「バルサの左ウィングにはアンス・ファティとフェラン、センターフォワードにはレヴァンドフスキとオーバメヤン、右ウィングにはデンベレとハフィーニャがいる。アンカーにはニコとブスケツがいて、そのほかの中盤にはまだチームに残っているデ・ヨングのほか、ガビ、ペドリ、さらにケシエも加わった。センターバックはレギュラーのピケとアラウホに加えて、クリステンセンにエリック・ガルシアもいるわけだ」
「マドリーはGKのクルトワが圧倒的だし、11人のレギュラーについてバルセロナを上回っていると思う。しかし、ほんの少しの、本当にわずかな差だよ。層の厚さに関して言えば、もうほとんど同じなんじゃないかな? 最後に、両チームの全体の陣容を比較するならば……、バルセロナがああした補強をしたとはいえ、マドリーが中盤にベテランのほか若い選手たちを揃えていることから、ほんのわずかだけど彼らの方が上回っていると感じるね」




