レアル・マドリーが、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長の発言に対して反論している。
ラポルタ会長は17日に会見を開き、自クラブの審判買収疑惑“ネグレイラ事件”の説明を行なったが、その際にレアル・マドリーについて言及。「彼らは歴史的にも現代においても審判の恩恵を受けているクラブだ」「彼らはスポーツ、経済、政治の権力に近しい体制のクラブと考えられている」「(レアル・マドリーが審理への出頭は)前例のない厚顔無恥な振る舞いだよ」と語っていた。
これに対してレアル・マドリーは、地上波放送の『レアル・マドリーTV』で反論映像を公開。「どちらが“体制のクラブ”なんだ?」とのメッセージを記し、故フランシスコ・フランコ氏が敷いた独裁体制において、バルセロナこそが恩恵を受けていたクラブであることを主張している。
レアル・マドリーはまず、バルセロナが3回にわたってフランコ氏に栄誉を称えるメダルを贈呈し、さらに1965年には栄誉ソシオ(クラブ会員)にもしたことを説明。加えてバルセロナ本拠地カンプ・ノウの落成式がフランコ政権の総務大臣だった故ホセ・ソリス・ルイス氏の手によって行われ、3回にわたる破産危機をフランコ氏の3回にわたる土地の再評価で乗り越えていたことも強調した。
レアル・マドリーはまた、バルセロナがフランコ氏の独裁政権下でラ・リーガを8回、総統杯(現コパ・デル・レイ)を9回優勝し、対して自クラブがラ・リーガで優勝を果たすまでに15年を要したことも説き、最後に故サンティアゴ・ベルナベウ元会長の言葉を紹介している。
「レアル・マドリーが体制のチームであると耳にするとき、そんなことを言う人間を馬鹿にしてやりたくなる」
レアル・マドリーにとっては、バルセロナの方が“体制のクラブ”であるという認識のようだ。




