BellinghamGetty Images

レアル・マドリー、ビルバオを2-0で破ってラ・リーガ開幕戦白星!ベリンガムがゴール含め大車輪の活躍

12日のラ・リーガ開幕節、レアル・マドリーは敵地サン・マメスでのアスレティック・ビルバオ戦を2-0で制した。

1928年にスタートしたラ・リーガ1部で、バルセロナと並び一度も降格を経験したことのないアスレティックとレアル・マドリーが、第2回大会以来94年ぶりに開幕節で対戦。ベンゼマが退団して、先にはクルトワが長期離脱となり1番と9番を同時に失ったアンチェロッティ監督は、GKルニン、DFカルバハル、ミリトン、アラバ、フラン・ガルシア、MFチュアメニ、バルベルデ、カマヴィンガ、ベリンガム、FWヴィニシウス、ロドリゴを先発させ、ベリンガムをトップ下とする4-3-1-2のシステムを使用している。

試合はインテンシティーが極めて高く、激しいプレーリズムでぶつかり合う、アスレティックとレアル・マドリーの特徴が存分に表れた内容に。最初に主導権を握ろうとしたのはアスレティックだったが、徐々にレアル・マドリーがボールポゼッション率を上げて、アタッキングサードで創造性のある崩しを見せていった。とりわけ新加入ベリンガムの存在感は格別。典型的なボックス・トゥ・ボックスのプレーはもちろん、狭いスペースでも巧みにボールを扱って、チームの攻撃の起点となった。

そうして28分、レアル・マドリーが先制点を獲得。右サイドのロドリゴがカルバハルとのパス交換からペナルティーエリア内に右に入り込み、まるでフットサルような巧みな足技とボールキープから右足のシュートでニアサイドを破っている。

その後も攻勢を仕掛けて、ヴィニシウスらが決定機を迎えていったレアル・マドリーは、36分に追加点。決めたのは、ベリンガムだった。左CKの場面、ペナルティーエリア浅い位置に立っていたイングランド代表MFは送られてきたクロスに右足ダイレクトで合わせる。ミートし切れなかったのか意図的なのか、すぐ地面に当たってバウンドしたボールは選手たちよりも高いところで放物線を描いてゴールと向かい、GKウナイ・シモンの横っ飛びもむなしくそのまま枠内に収まっている。

ベリンガムはこれがレアル・マドリーの公式戦初ゴール。アスレティックのサポーターが陣取るスタンドに向けて両腕を広げた彼のゴールパフォーマンスは、挑発と捉えられて彼らのブーイングの対象となっている。

2点リードで試合を折り返したレアル・マドリーは、後半開始早々にアクシデントに見舞われる……。ボールホルダーに詰め寄ろうとしたミリトンが足を滑らせて足首付近を負傷。仰向けに倒れたまま、顔を両手で覆いながら涙を流す同選手は、深刻な怪我を負ったことを予感させている。アンチェロッティ監督は彼の代わりにリュディガーを起用。なおアスレティックサポーターは、医療スタッフ2人の肩を借りてピッチを後にするミリトンに対して激励の拍手を送り、今度はバスク人らしい優しさを示している。

その後レアル・マドリーはアスレティックの反撃に苦しむことになり、アンチェロッティ監督はカマヴィンガ、ロドリゴ、ヴィニシウスとの交代でクロース、モドリッチ、ホセルを次々と投入。MFに右からバルベルデ、クロース、チュアメニ、ベリンガム、前線にモドリッチとホセルを並べる4-4-2にシステムを変化させた。

このシステム変更で攻守のバランスを整えたレアル・マドリーは、アスレティックの意地の攻撃を厚みある守備で跳ね返し(ベリンガムの体格と身体能力を生かした守備力も光る)、ボールを取り戻せばそれを可能な限り保持し続けて終了までのホイッスルを過ごした。ミリトンの負傷は心配だが、ベリンガムが試合を通して好プレーを連発するなど、ある程度の手応えをつかんだ開幕戦白星となった。

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