レアル・マドリーは6日にラ・リーガ第23節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのグラナダ戦に臨み、1-0で勝ち点3を獲得している。
ミッドウィークにコパ・デル・レイ準々決勝アスレティック・ビルバオ戦を0-1で落として、タイトルを一つ失ったマドリー。ローテーションを採用しないアンチェロッティ監督への批判が高まる中で、この試合では負傷中のベンゼマほかヴィニシウスも出場停止で欠場と、前線でチームを引っ張る2人を欠くことになる。
彼ら2人のほかメンディを負傷、ルーカス・バスケス、カセミロを胃腸炎で欠くイタリア人指揮官は、GKクルトワ、DFカルバハル、ミリトン、アラバ、マルセロ、MFルカ・モドリッチ、カマヴィンガ、クロース、FWアセンシオ、イスコ、ロドリゴを先発で起用している。
前半、マドリーは70%近いボールポゼッションを記録したものの、それが攻撃の勢いには直結しなかった。アタッキングサードまでボールを持ち込んでも、やはりベンゼマやヴィニシウスがいないと打開の術に欠ける。言い換えれば、アセンシオ、イスコ、ロドリゴが仕掛ける攻撃にはほとんど迫力も、良い意味のエゴもなかった。
より効率的にフィニッシュまで持ち込んでいたのはグラナダだ。ヴィニシウス不在でトランジションを強みにできないマドリーは、あまり後ろに引かずハイプレスを仕掛けたが、ロベルト・モレノ監督のチームは時折その包囲網を突破。だが、こちらもクルトワの左足1本で弾く好セーブに阻まれたり精度を欠いたりと、ゴールを奪うまでには至らなかった。
対してマドリーは43分、クロスに反応したイスコが左足ボレーでゴールをうかがったが、これはGKルイス・マキシミアーノがセーブ。前半最大の決定機を逸してしまった。結局、試合はスコアレスのまま折り返しを迎え、アンチェロッティ監督はハーフタイムにカマヴィンガとの交代でバルベルデを投入している。
後半、バルベルデを加えてダイナミズムを増したマドリーだったが、それでもゴールが遠い。アンチェロッティ監督は65分、イスコとロドリゴを下げてヨヴィッチとアザールをピッチに立たせた。 その後も攻めあぐねていたマドリーだったものの、75分にようやくベルナベウが歓喜に包まれる。渇望していた先制点が決まったのだ。CKの流れで、ミリトンが奪ったボールからペナルティーエリア手前に位置したアセンシオが左足を軽やかに一閃。地を這うようなスピードあるブレ球にGKマキシミアーノは反応できず、ボールはそのまま枠の左隅に突き刺さっている。アセンシオはこのゴール直後、衝動的にユニフォームを脱ぐというエゴを見せながら、チームメートや観客と大きな喜びを共有している。
このアセンシオのゴールで火がついたベルナベウは、些細なプレーでも感情を表現してマドリーとともに戦うように。アンチェロッティ監督はその後、マルセロをナチョに代えて守備を強化し、さらにモドリッチとの交代でセバジョスも入れた。終盤はグラナダの意地の攻撃を受けることになったが、1点差を維持したまま試合終了のホイッスルを迎えている。
2試合ぶりに勝利を飾ったマドリーは勝ち点を53として、前日にオサスナと引き分けた2位セビージャに6ポイント差をつけた。
Getty Imagesベンゼマ&ヴィニシウス不在のレアル・マドリー、アセンシオの左足炸裂でグラナダ撃破!2位セビージャに勝ち点6差をつける
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