レアル・マドリーのアーセナルのパフォーマンスについて、『The Athletic』の記者が分析している。
8日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグで、アーセナルと対戦したレアル・マドリー。前半に迎えたキリアン・エンバペの決定機がGKのファインセーブに阻まれて先制のチャンスを逃すと、後半には痛恨の3失点。0-3で完敗を喫している。
敵地でのファーストレグを落とし、セカンドレグでは最低でも3ゴールが必要になったレアル・マドリー。逆転突破が非常に難しい状況に追い込まれたが、『The Athletic』のジャック・ラング記者はこの試合のパフォーマンスを厳しく評価した。
「55分間、緊迫感がまったくない、ほとんど傲慢とも言えるパフォーマンスだった。その後デクラン・ライスが黄金期のジュニーニョ・ペルナンブカーノに変身すると、また違うテクスチャーとなった。ファイナルフェーズでのレアル・マドリーがノックアウトされ、ただ奇跡を祈る姿になるなんて見たことがない」
「前半の彼らは『落ち着いたアウェーゲーム』と『あまり良いプレーができなかった』という境界線を行き来していた。スタジアムの空気を奪うような2度のボールを保持を見て、本能的にマドリーのいつも通りの戦い方と感じた人も多いかもしれないが、期待するような攻撃の勢いはまったくなかった。エンバペは少なくとも何かを起こしていたが、ヴィニシウス・ジュニオールとロドリゴのプレーは『悪かった』とすら言えない。ほぼプレーしなかった」
「マドリーがもしそう言いたいのなら、2つのセットプレーで主導権を握られたことを指摘して自分たちを慰めることはできるかもしれない。だが、3失点目は蔓延していた混沌と混乱を物語っている。エドゥアルド・カマヴィンガの退場がそれを強調した」
そのうえで同記者は、「まだ試合は終わってないと言えるだろうか? おそらくそうだ。彼らはレアル・マドリーである。しかし、予想以上に厳しい夜を過ごし、完全なる方向転換が必要だ」と綴っている。





