11日のラ・リーガ第24節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのジローナ戦に4-0で快勝した。カルロ・アンチェロッティ監督は試合後、自チームのパフォーマンスを「完璧」と形容している。
ラ・リーガ首位に立つレアル・マドリーは、自分たちを勝ち点2差で追っていたジローナ相手に圧倒的な勝利を収めた。試合の立ち上がりにFWヴィニシウス・ジュニオールがミドルを決めると、MFジュード・ベリンガムが35分、54分に加点。そして61分にFWロドリゴが4点目を決めている。
イタリア人指揮官は、攻撃的姿勢を貫くジローナに堅守速攻がはまったこの試合に大きな満足感を表している。
「ああ、すべてが完璧だったよ。これはクオリティーと団結心による勝利だ。私は凄まじいクオリティーを有する選手たちの力を引き出しているだけだ。鍵を握ったのは選手たちだよ」
この一戦ではヴィニシウスが大暴れだった。先制点はもちろんのこと、ベリンガムの1点目を右足アウトサイドのスルーパスでお膳立て。さらにドリブル突破からベリンガムの2点目、ボール奪取からロドリゴのゴールの起点にもなった。
相手の挑発やラフプレーで集中が妨げられることも頻繁にあるヴィニシウスだが、アンチェロッティ監督はこの試合のようにプレーだけに集中していれば「世界最高の選手である」と断じている。
「彼はトップだ。今日のような姿勢、やり方でプレーすれば世界最高の選手だ。私の個人的な見解ではね」
「ヴィニシウスが世界最高なら2番目は? ベリンガムだね。3番目がロドリゴ、4番目がクロース、次がバルベルデ、それからカマヴィンガだ(笑)」
では、レアル・マドリー加入が噂されるFWキリアン・エンバペは何番目なのだろうか。
「エンバペ? 君は違うチームの選手名を挙げた。私が話をするのは自チームの選手たちだけだ。彼らこそ最高の選手たちなんだよ」
ベリンガムは2ゴールを決めた後、足首を痛めて途中交代を強いられた。
「彼は足首を捻挫した。明日に検査を受けることになる。火曜(CLライプツィヒ戦)に間に合うことを願っている。しかし今日は彼が下がっても、ほかの選手たちが貢献してくれた」
ベリンガムはその華麗なトラップやドリブルによってジネディーヌ・ジダン氏を思い起こさせるが、ユヴェントス指揮官時代にジダン氏も指導した経験があるアンチェロッティ監督は、どう見ているのだろうか。
「ジダンを思い起こさせることは確かにある。ただ技術的に優れていたのはジダンで、一方のジュードは飛び出しが素晴らしい。今日の1ゴール目で示したようにね」
マドリーはDFアントニオ・リュディガー、DFナチョ・フェルナンデスも負傷で欠き、この試合は本職センターバックがゼロ人に。しかし代わりにDFライン中央でプレーしたDFダニ・カルバハルとMFオーレリアン・チュアメニが、ジローナの攻撃を完璧に抑え込んでいた。
「今日以上に心配を感じたことはなかった。私たちはセンターバックなしでプレーする世界記録を更新したんだ」
「カルバハルの好パフォーマンスについて? 彼は左センターバック、右センターバックのどちらでもいいと言っていた。まるでセンターバックとして400試合プレーしてきたようだったね」




