レアル・マドリーは11日にチャンピオンズリーグ・グループF第4節、アウェーでのシャフタール・ドネツク戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、今節でグループステージ突破を決める意欲を示している。
グループFで2位シャフタールに5ポイント差をつけ、勝ち点9で首位に立つレアル・マドリーは、この試合に勝利すれば決勝トーナメント進出を決めることができる。アンチェロッティ監督はベスト16進出を早い段階で決める重要性を説いた。
「グループステージ突破は今季最初の目標であり、早く決められる方が望ましい。メンタル的に、ラ・リーガにもっとエネルギーを与えることができるからね。しかしレアル・マドリーがチャンピオンズリーグで、不真面目に試合を戦うことはできない。グループを突破しても、私たちは残り2試合に勝ちたいと思っている」
アンチェロッティ監督はまた、前試合ヘタフェ戦(1-0)では休みを与えたベンゼマについては起用を明言。代わりにヴィニシウスを休ませる可能性を示唆している。
「ヴィニは全試合を戦ってきたし、起用については検討しなくてはならない。カリムの調子は良いよ、明日はクロース、メンディとともに最初からプレーするよ」
その一方で、控え選手たちの扱い方について問われると、次のように返答している。
「正しい質問だ。とても難しいことだよ。選手たちはそれぞれのやり方で怒るわけだからね。だが、このグループが見せるリアクションは、すべてとてもポジティブだ。彼らは仕事にもっと集中してくれるんだよ。ここまでは誰もあきらめていない。彼らは私が下す決断に敬意を払ってくれているし、それが何よりも大切なことだ。監督としての私に怒ることはあるかもしれないが、人間としての私には敬意を払ってくれている」
ここ最近、ほとんど存在感がないMFエデン・アザールを起用する可能性はあるのだろうか。
「アザールの日になるかもしれないし、そうではないかもしれない。スタメンはまだ明確ではないが、プレーしていない選手たちも出場するよ」
週末に対戦するバルセロナは、セルタ戦で苦戦しながら1-0の勝利を収めた。開幕当初の勢いを失っているようだが、アンチェロッティ監督は次のような感想を述べている。
「バルセロナの試合は見ていない。しかし、ときにはモチベーションやメンタル面が大きな鍵を握るんだよ。自分たちが値しない勝利を手にしたとしたら、それは意思の強さやパーソナリティーによってとなる。しかし現在のフットボールは、より均衡していて競争的だ。もう3-0、4-0、5-0で勝つ時代は過ぎたんだよ」
「今はほとんどのチームが守備面でより規律を持つようになり、ゴールを決めるのに苦労を強いられる。現代フットボールにおいて、大量得点で勝つのは難しいんだ」
ウクライナのクラブ、シャフタールは空襲警報が鳴り響いたりして、練習や試合が中断する環境下で仕事に取り組んでいる。イゴール・ヨビチェビッチ監督はウクライナのために戦う人々にポジティブなエネルギーを与えることを、フットボールをプレーする理由としている。
「ヨビチェビッチとはこの前に少しだけ話をした。彼らは難しい環境下で働いている。私たちは彼らとともにあるし、敬意を払いたいと思う。彼らにとってプレーすることには大きな意味がある。苦しんでいる国のために良いイメージを与えたいんだよ」


