21日のラ・リーガ第21節、敵地サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー戦を2-3で落としたアルメリア。同チームの選手たちと監督は、この一戦のレフェリングに憤慨している。
この一戦では、微妙な判定が繰り返されることになった。前半に0-2でビハインドを負ったマドリーは後半、アルメリアのハンドでPKを獲得してMFジュード・ベリンガムが1点を返す。その後アルメリアはカウンターからMFセルヒオ・アリバスが3点目を決めたものの、直前のMFジオン・ロピのベリンガムに対するファウルを取られてゴールと認められず、対してマドリーはFWヴィニシウス・ジュニオールがクロスを肩か腕で枠内に押し込み、こちらは肩と判断されてゴールが認められた。最終的にマドリーは、後半アディショナルタイム9分にDFダニ・カルバハルがゴールを決めて、土壇場で逆転勝利。アルメリアはVARが介入したすべての場面で、自分たちにとって不利な判定が下されて逆転負けを喫した。
ベルナベウという舞台での今季初勝利を逃したアルメリアは、判定に怒り心頭だった。DFマルク・プビルは「誰かがこの試合で、僕たちを勝たせないように決めていたんだ。実際にそうなったね」と発言。その一方でMFゴンサロ・メレーロは、「試合を盗まれた」との見解を示している。
「試合が盗まれた。そういう感覚でここを去ることになる。外部からこれ以上はないほど試合への干渉があった。今日はすべてのリミットを超えていたよ。副審たちは僕たちを脅し続けていたし、それでいて自分たちはうまくやったと考えているんだ。本当に心が痛い。ラ・リーガはプレミアに何光年も遅れている」
またDFエドガル・ゴンサレスは、エルナンデス・マエソ主審がレアル・マドリーとアルメリアで判定の基準を変えていたと意見した。
「彼らがレアル・マドリーで、僕たちはアルメリアということなんだろう。でも大会では全員が平等に扱われるべきだし、こういったことは理解し難いよ。マドリーの2ゴール目はハンドだったし、PKだってその前に僕へのファウルがあった。僕は押されて、立つこともできなかったんだ。あの接触がファウルじゃないならば、1-3とするゴールが取り消されたベリンガムへのファウルだって取ってはいけない。僕たちは大きな無力感を覚えている。すべての判定が彼らに有利なものだった」
そして、後半アディショナルタイムに抗議によって退席処分となったガイスカ・ガリターノ監督は、審判への言及を可能な限り避けようとしながらも、怒りの感情を完全に隠すことはできなかった。
「何も言うことはない。私の退席処分は正当だ。かなり抗議をしたからね」
「君たち(報道陣)はその目で、何が起きたかを見ていたはずだ。私の意見? 何かを言えば処分を科されるし、言う意味などないだろう」
「私は普段審判について話をしない。ここで起きたことについては言葉がない。ここ(マドリー本拠地サンティアゴ・ベルナベウ)でこういったことを経験するのは、初めてではないんだ」




