21日のラ・リーガ第21節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのアルメリア戦を3-2で制した。
スーペル・コパで準決勝マドリーダービー、決勝クラシコを制して優勝を果たしたものの、直後コパ・デル・レイのマドリーダービーで敗退……。この1月、ジェットコースターのような日々を送っているマドリーは、20試合未勝利で最下位に沈むアルメリアを相手に、観客が絶叫したくなるような試合を演じている。
GKケパ、DFカルバハル、リュディガー、ナチョ、メンディ、MFバルベルデ、チュアメニ、クロース、ベリンガム、FWロドリゴ、ヴィニシウスをスタメンで起用したマドリー。アルメリアのゴールを許したのは、キックオフからわずか1分後のことだった。ナチョのパスミスをマドリー下部組織出身アリバスに奪われると、ロベルトーネのスルーパスからペナルティーエリア内に入り込んだラマザニに右足のシュートを決められた。
いきなりビハインドを負ったマドリーはヴィニシウス、ベリンガムが位置する左サイドを中心とした攻撃でゴールを目指すも、5バックのアルメリアをなかなか崩し切ることはできない。前節ではジローナを圧倒して0-0で引き分け、負けたとはいえアトレティコ・マドリー、バルセロナとのアウェー戦でも善戦したアルメリアは、結果だけでは語れない良質なパフォーマンスを見せ続け、そしてこの日はゴールもついてきた。
アルメリアは43分に追加点を獲得。マドリー主将ナチョが今度は不用意なクリアミスをしてしまい、このボールをペナルティーエリア手前で拾ったエドガルが強烈なミドルを突き刺した。前半は0-2で終了。マドリーはシュート5本、枠内シュート0本と、アルメリアをほとんど脅かすことができなかった。
アンチェロッティ監督はハーフタイムに3選手を交代し、ナチョ、メンディ、ロドリゴを下げてブラヒム、フラン・ガルシア、ホセルを投入。ナチョの代わりにチュアメニをセンターバックとして、2ボランチにバルベルデ&クロース、2列目にブラヒム、ベリンガム、ヴィニシウス、1トップにホセルを配置する4-2-3-1にシステムを変更した。
そうして迎えた後半、マドリーはアルメリアを自ゴールに押し込んで攻めて、攻めて、攻め続ける。そして、まず54分1点を返すことに成功。フラン・ガルシアのクロスがカイキーのハンドを誘発してPKを獲得し、キッカーのベリンガムが枠の中央にグラウンダーのシュートを決めている。ベリンガムはラ・リーガ18試合14得点、公式戦24試合18得点目。
1-2としたマドリーは直後の61分、速攻からアリバスにネットを揺らされたものの、これは直前のロピーのベリンガムに対するファウルが取り消しに。1点ビハインドを何とか維持すると、69分にスコアをタイに戻した。右サイド、チュアメ二のクロスから、ペナルティーエリア内左のヴィニシウスが右肩でボールを押し込んでいる(最初はハンドの判定だったものの、オン・フィールド・レビューでゴールが認められた)。
アンチェロッティ監督は71分にバルベルデをセバジョス、83分にクロースをカマヴィンガに代えて交代枠を使い切る。その後も攻め続けるマドリーは、ベリンガムが綺麗なフォームのオーバーヘッドキック(枠外へ)や、2列目からの超スピード飛び出し&超精度フィニッシュ(GKがセーブ)で怪物ぶりを見せつけるも、なかなかゴールを奪えない。
しかし11分が取られた後半アディショナルタイム、ついにベルナベウ名物の劇的逆転弾が生まれた! 99分、右サイドのブラヒムのクロスをファーのベリンガムが頭で折り返すと、そこに飛び込んだカルバハルがボールを押し込んでいる。マドリーはまたも劇的にスコアをひっくり返して、勝ち点3を獲得した。
5連勝のレアル・マドリー(1試合未消化)は勝ち点を51として、勝ち点49のジローナを抜いて暫定首位に浮上している。




