レアル・マドリーを新たに率いるシャビ・アロンソ監督は、今後DFダヴィド・アラバ(33)を中盤で起用していく考えなのかもしれない。スペイン『マルカ』が報じている。
8日に行われたレガネスとのテストマッチで(4-1)で、シャビ・アロンソ監督はアラバを中盤の底で起用。オーストリア人MFは的確な守備はもちろんのこと、優れた戦術感と抜群のパス精度で存在感を放っている。
現役時代、2014年から引退する2017年までバイエルンでプレーしたシャビ・アロンソ監督は、その間アラバとチームメートだった。アラバはジョゼップ・グアルディオラ監督率いるバイエルンで、左サイドバックと中盤を交互に行き来してビルドアップを形づくる役割だったが、シャビ・アロンソ監督は同選手のMFとしてのプレーを買っているのかもしれない。
またアラバ本人にとっても、中盤でのプレーは都合が良さそうだ。本職と言える左サイドバックにはDFアルバロ・カレラス、DFフラン・ガルシア、DFフェルラン・メンディの3選手がおり、またレアル・マドリーで最もプレーしたポジションであるセンターバックでもDFディーン・ハウセン、DFラウール・アセンシオ、DFエデル・ミリトンらがいることでシャビ・アロンソ監督の起用のプライオリティーはどうしても下がってしまう。反対に中盤のゲームメーカーは、シャビ・アロンソ監督が務められる選手を模索している状況だ。
なおアラバとレアル・マドリーの契約は今季限りまでとなっており、現時点において同選手は来夏退団が既定路線とされている。しかしアラバ自身は今後状況を逆転させて、契約延長を結ぶことを望んでいる様子だ。果たして中盤でプレーすることが、その望みを叶えるきっかけとなるのだろうか。


