レアル・マドリーDFダヴィド・アラバ(33)は2025-26シーズン、自身のキャリアをかけて戦う覚悟のようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
2021-22シーズンにレアル・マドリーに加入すると、いきなりラ・リーガ&チャンピオンズリーグ優勝に貢献するなど、DFラインの柱として活躍していたアラバ。しかし2023年12月に左ひざ前十字靭帯断裂の重傷を負い、状況は一変した。手術した左ひざの回復が思わしくなく、実戦復帰するまでには399日を要し、ピッチに戻ってきた後はパフォーマンスが安定せず、さらなる負傷に悩まされる日々を送っていた。
アラバは、もちろん現状に満足しておらず、今季に状況を逆転させようと意欲を燃やしている様子。現在は“専門家チーム”のサポートのもと、フィジカル&メンタルトレーニングに励み、食事面も徹底的に管理しているという。目標はこれ以上怪我を繰り返さないことと、8月4日から始まるレアル・マドリーのプレシーズンに最高の状態で合流することのようだ。
なお、レアル・マドリーとアラバの契約は2026年6月30日まで。『マルカ』によれば、両者は契約延長について何も話しておらず、またクラブ内には「彼の(マドリーでの)時間は終わった」と考えている人たちもいるとのことだ。だがしかし、アラバには今夏に退団する考えもなく(オファーもないとのこと)、何よりも「現在のような状況でマドリーを去ることは望んでいない」という。世界最高のセンターバックの一人だった男は、「競争に臨み、最大限の力を発揮し、結果を出し、もし“その時が訪れる”ならば芝生の上で、主役の一人としてふさわしい形で別れを告げる」ことを望んでいるとみられる。
アラバは契約延長も意識することなく、とにかく「感覚を取り戻してコンスタントにプレーする」ことに集中している模様。またビルドアップのパスが得意な同選手は、チームを新たに率いるシャビ・アロンソ監督のもと、自身が有用な存在になれる感触を手にしているという。
『マルカ』はこの記事を、次のような言葉で締めている。
「アラバはあきらめない。シャビ・アロンソの信頼を勝ち取るために闘う覚悟を固めている。彼はレアル・マドリーで最後に物言う言葉が“怪我”ではなく、“フットボール”になることを求めている。そのために努力をしているのだ」


