レアル・マドリーは5日にチャンピオンズリーグ・グループF第3節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのシャフタール・ドネツク戦に臨み、2-1の勝利を飾っている。
先週末のラ・リーガ第7節オサスナ戦を1-1で終え、今季開幕からの連勝記録が9で途絶えたマドリー。このシャフタール戦、クルトワとセバジョスを負傷で欠くアンチェロッティ監督は、さらに筋肉の過負荷から復帰したモドリッチもベンチに置いている。スタメンはGKルニン、DFカルバハル、ミリトン、アラバ、メンディ、MFバルベルデ、チュアメニ、クロース、FWロドリゴ、ベンゼマ、ヴィニシウスで、いつもの4-3-3システムを使用した。
立ち上がりからシャフタールを攻め立てるマドリーは、13分に先制点を獲得。チュアメニの縦パスをペナルティーエリア手前のロドリゴが前を向いて受けると、ペナルティーアークから右足でボールを叩き、地を這うシュートでGKトルビンを破った。
その後もマドリーは個人技、連係プレーから何度も決定機を創出し、ベルナベウを沸かせていく。そうして28分に、その内容を反映するようなゴラッソが決まった。ハーフウェーライン付近から、チュアメニ、ベンゼマ、バルベルデ、ロドリゴ、ベンゼマ、ロドリゴと次々にパスをつないでペナルティーエリア手前までボールを運ぶと、最後にエリア内でスルーパスを受けたヴィニシウスが右足のシュートを沈めた。マドリーがSNSで「シャンパン・フットボール」とつぶやく流麗なゴールで、ヴィニシウスは今季得点数を7に伸ばしている。
その後も何度となく決定機を迎え、あまりに順調に試合を進めていくマドリーだったが、今季平均1点の失点癖は治らず。39分、ムドリクの絶妙なクロスからズブコフにボレーシュートを決められ、大差をつけられたはずの前半をわずか1点差で終えている。
後半も攻勢を維持するマドリーだったが、ヴィニシウス、ロドリゴ、ベンゼマは迎えるチャンスを決め切ることができない。シャフタールの攻撃を許すことも間々あり、リードを広げるか、それとも追いつかれるかが分からない緊張感ある状況が生まれていた。アンチェロッティ監督は75分に1枚目の交代カードを切り、チュアメニを下げてカマヴィンガを投入。さらに80分にはロドリゴとの交代でアセンシオもピッチに立たせている。
終盤、ベンゼマやアセンシオのシュートが惜しくも枠を外れるなど、マドリーは最後まで3点目が決まらず。しかしシャフタールの2点目も許すことなく、1点リードのまま試合終了のホイッスルを聞き、今季公式戦成績を11試合10勝1分けとしている。
この結果、グループFの順位は1位マドリー(勝ち点9)、2位シャフタール・ドネツク(勝ち点4)、3位RBライプツィヒ(勝ち点3)、4位セルティック(勝ち点1)となった。なおマドリーがCLグループステージで初戦から3連勝を飾るのは、アンチェロッティ監督第一次政権の2年目、2014-15シーズン以来のこととなる。


