Vinicius Junior Real Madrid RayoGetty

ラ・リーガ首位レアル・マドリー、ラージョとのダービーを引き分ける!2位ジローナは勝ち点差を3に縮めるチャンス

18日のラ・リーガ第25節、レアル・マドリーは敵地バジェカスでのラージョ・バジェカーノ戦を1-1のドローで終えた。

ラ・リーガ首位を走るレアル・マドリーが今節乗り込んだのは、スペイン首都の労働者が集う町の只中にある、その町と同名のスタジアム、バジェカスだ。1970年代に建てられた同スタジアムは予想より面積が足りず、一つのゴール裏にスタンドをつくらず壁にしてしまい、ピッチサイズもラ・リーガ1部の中で最も狭いことで知られている。現在は移転話が持ち上がっており、サポーターが反対運動を行っている最中だ。

このマドリーダービーで、ベリンガムも負傷で欠くことになったアンチェロッティ監督は、GKルニン、DFルーカス・バスケス、チュアメニ、ナチョ、フラン・ガルシア、MFバルベルデ、カマヴィンガ、ブラヒム・ディアス、モドリッチ、ヴィニシウス、FWホセルを先発で起用している。

試合はキックオフから3分後に動いた。レアル・マドリーがカウンターを発動させ、ブラヒム・ディアスの絶妙なスルーパスからバルベルデが右サイドを疾走。そのままグラウンダーのクロスを送り、ホセルが右足でボールを枠内に押し込んだ。最初はオフサイドが取られたものの、VAR介入でゴールと認められ、ホセルは今季ラ・リーガ得点数を8に伸ばしている。

だがウルトラスのロス・ブカネロスをはじめとして、バジェカスの人々の熱狂的な応援を受けるラージョも負けていない。先にフランチェスコ監督を解任し、イラオラ現ボーンマス監督の友人でありアシスタントコーチだったイニゴ・ペレス氏を新たに招聘したラージョは、あのサイド攻撃を主要武器とするオートメーション・フットボールを復活させた。

とりわけ左サイド、エスピノとアルバロ・ガルシアからの攻めは効果的で、27分にそこからレアル・マドリーを崩して同点に追いつくことに成功。ペナルティーエリア内、2列目から飛び出したトレホのシュートがカマヴィンガのハンドを誘発し、主審がOFRで確認してPKを指示する。キッカーのラウール・デ・トマスが、冷静なシュートでルニンを破っている。

1-1で迎えた後半、攻勢を強めたレアル・マドリーはブラヒム、チュアメニ、ホセルらがチャンスを迎えるも、スコアを動かすことはできない。後半のラージョはイラオラ印のラージョと言うよりも、アグレッシブかつ組織立った守備を見せるフランチェスコ前監督のチームとして振る舞っている。アンチェロッティ監督は69分に最初2枚の交代カードを切り、カマヴィンガとブラヒムを下げてクロースとロドリゴを投入。さらに74分にはルーカス・バスケスをカルバハルに代えている。

レアル・マドリーは79分、ペナルティーエリア手前の直接フリーキックからクロースが直接ゴールを狙うも、これはGKディミトリエフスキの綺麗な横っ飛びセーブに弾かれる。アンチェロッティ監督は87分にモドリッチとの交代でギュレルも投入。ラ・リーガの生ける伝説とも言えるマドリーの10番はピッチから下がる際、ラージョサポーターからも喝采を浴びせられていた。

終盤、マドリーはファルカオやカメジョを入れたラージョの速攻に苦しみながらも攻め続けるが、勝ち越しゴールを奪うことはできず。95分にはカルバハルが相手選手への肘打ちによって2枚目のイエローカードを受けて退場となり、結局バジェカスから勝ち点1を持ち帰るにとどまった。

連勝を逃し、ここ3試合の成績を1勝2分けとしたレアル・マドリーは、勝ち点62までしか伸ばせず。前節同チームに敗れた2位ジローナは、翌日の行われるアスレティック・ビルバオ戦に勝利すれば、勝ち点差を3に縮めることができる。また前日にセルタを2-1で下した3位バルセロナは、マドリーとの差を8に縮めている。

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