先にキケ・セティエン監督を解任したビジャレアルは、どうやらその後任にラウール・ゴンサレス監督ではなくパチェタ監督を選んだようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
ビジャレアルはセティエン監督の後任候補としてレアル・マドリーのBチーム、カスティージャを率いるラウール監督に接触。ラウール監督は真剣にビジャレアル指揮官就任を検討し、クラブからも青信号を出されていたとされる。
こうしてスペイン、ひいてはフットボール界のレジェンドのラ・リーガ1部監督デビューが騒がれることになったが、ビジャレアルは最終的にもう一人の候補、パチェタ監督の招へいを決定した模様。『マルカ』によれば、9日中に正式に発表される見込みとのことだ。
本名がホセ・ロホ・マルティンで、パチェタという通称で知られる同指揮官は、55歳で指導者としての大きなチャンスをつかむことになる。
パチェタ監督はオビエド、カルタヘナ、エルクレス、エルチェでラ・リーガ2部B(実質3部)、バジャドリーでラ・リーガ2部を戦い、さらにヌマンシア、ウエスカ、バジャドリーでラ・リーガ1部にも挑戦したが、1部で1シーズンを通して指揮したことはなく解任の憂き目に遭ってきた。
ビジャレアルは、パチェタ監督のボールを大事にするスタイルが自クラブの“気質”に適応するとの考えから(ラウール監督はカスティージャでも徹底的にリアリストな戦術を採用していることで知られる)、チームを任せることにしたようだ。


