Kylian Mbappe PSG 2023-24Getty Images

PSGのアタッカー4人同時起用は失敗?采配に厳しい指摘「この結果を予想できなかったのか?」

■ルイス・エンリケ監督の采配に疑問の声

チャンピオンズリーグ(CL)でニューカッスルに敗れたパリ・サンジェルマン(PSG)に対し、現地では厳しい指摘が飛んだ。

今季はルイス・エンリケ監督の下で新体制がスタートしたPSG。しかしやや不安定な戦いが続いており、リーグ・アンでは3勝3分け1敗で5位に甘んじている。そして迎えた4日のCLグループリーグ第2節では、敵地でニューカッスルに1-4と完敗を喫した。

ルイス・エンリケ監督はこの試合、キリアン・エンバペに加えてランダル・コロ・ムアニ、ウスマン・デンベレ、ゴンサロ・ラモスと4人のアタッカーを同時起用していた。しかしこの采配について、『GOAL』グローバルのトーマス・ヒンドル記者が疑問を呈している。

「ルイス・エンリケはこの結果を予想できなかったのだろうか? それとも、大胆になりすぎて準備できなかったのだろうか? ニューカッスルは間違いなく本物のインテンシティを持っている。その状況で、4人のアタッカーを起用することで残り6人が終始劣勢に立たされることを決めたのは不可解だ。ウガルテとザイール=エメリが中盤で蹂躙される一方で、アタッカー陣は誰も下がってボールを受けようともしなかった」

「その結果として、守備陣は過負荷に苦しんだ。さらに誰もパスをもらおうともしなかった。ニューカッスルの先制点はまさにその問題の産物だ。さらに2点目のきっかけも同じである」

「指揮官はハーフタイムで戦術を変え、4人の内1人を下げて中盤を入れることもできたはず。しかし後半は逆に前がかりとなり、より後方のスペースはオープンに。もしこれがニューカッスル戦に向けて用意されたプランだとしたら、明らかな失敗として記憶されるはずだ」

■4人のアタッカーの問題

ヒンドル記者はさらに、エンバペら4人のアタッカーの責任も指摘。サポートの動きが足りなかったと分析している。

「監督の戦術のせいだけにするのは難しい。彼らへのパス供給路が遮断されたにも関わらず、明らかにピッチの高いエリアにとどまり続けた。足の遅いニューカッスル守備陣の空けるスペースを狙うことを期待された指示だったようだが、それが機能しないことは早い時間に明らかだった。後方の選手は窮地に立たされ、前線がサポートするべきだったが、4人とも一貫してそうしなかった」

「PSGが攻撃に転じる時間はたしかにあったし、PSGがスペースを活かす場面もあった。しかし4人ともが鋭さを欠き、デンベレはこの夜最大のチャンスを4回は逃している」

「ルイス・エンリケは戦術面で大きな問題を抱えている。彼はこういったビッグマッチで、今後もこの4人全員を起用するつもりなのだろうか?」

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