チャンピオンズリーグ(CL)は25日にグループステージの第3節が行われた。
“死の組”として大きな注目を集めるグループFでは、パリ・サンジェルマン(PSG)とミランが対戦。勝ち点3で2位のPSGと、同2で3位につけるミランによるパルク・デ・プランスでの一戦となったが、PSGでは古巣対戦となるドンナルンマやエンバペらが先発入り。一方のミランは、レオンやジルーら主力がスタメンに名を連ねた。また、リュカとテオのエルナンデス兄弟が共に先発し、キャリア初対戦となった。
序盤から互いに激しい攻防が続く中、ミランはレオンらを中心にカウンターからチャンスを作る。26分には、カットインからレオンが際どいシュートを放った。一方のPSGは22分にエンバペのシュートが枠をとらえ、30分にもエンバペが強烈なミドルシュートを放ったが、ボールを握る中で効果的に相手ボックス付近に近づけない時間が続く。
それでも32分、PSGが先制に成功した。17歳MFザイール=エメリが自陣から相手を剥がしてドリブルで前進し、エンバペにパス。受けたエースは、相手を抜き切らずに鋭いシュートを突き刺した。ホームチームが一歩前に出る。
劣勢のミランは後半からチャウに代えてカラブリアを投入。状況の打開を図る。しかし48分、PSGが再びネットを揺らす。相手CKからロングカウンターを発動すると、デンベレがドリブルから独力でシュートを流し込んだ。しかし、ボールを奪ったシーンでファールがあったとして、VARレビューの結果ノーゴールの判定となった。
しかし53分、今度こそPSGが追加点。CKを相手守備が整う前に素早く始めると、デンベレのシュートは弾かれたものの、コロ・ムアニが押し込んだ。良い時間帯にホームチームがリードを広げる。
PSGは78分にGKドンナルンマのファインセーブで失点を防ぐと、89分には3点目。ザイール=エメリのラストパスを受けたイ・ガンインがダイレクトでシュートを突き刺した。韓国代表MFにとってはPSG加入後初ゴールにして、CL初ゴールとなった。試合はこのまま終了。PSGがミラン相手に3-0と快勝を収めている。
“死の組”もう1試合では、ニューカッスルがホームでドルトムントと対戦。両者現状のベストメンバーに近い選手を起用した一戦は、序盤から激しい攻防が続く中、前半終了間際にドルトムントが鋭いカウンターからヌメチャのゴールで先制に成功する。そしてこの1点を最後まで守りきり、1-0でドルトムントが白星を挙げた。
この結果、2勝目を挙げたPSGが勝ち点6で首位に浮上。勝利したドルトムントが同4でニューカッスルと並び、直接対決の結果によって2位に。未だ勝利のないミランは、同2のまま最下位に転落した。グループFは大混戦となっている。
