パリ・サンジェルマン(PSG)では、ピッチ外での混乱がさらに大きくなっている。
今季チャンピオンズリーグではラウンド16で敗退し、国内カップ戦でも早々に姿を消したPSG。さらにリーグ・アンでも2023年に入ってから6敗を喫し、2位マルセイユとの差は「5」に縮まった。キリアン・エンバペ、ネイマール、リオネル・メッシら豪華スカッドを抱えている中、今季は無冠に終わる可能性も浮上している。
そんな中、先日メッシがサウジアラビア観光大使の一環で同国に渡り、PSGのトレーニングを欠席したことが明らかに。これは無断渡航だったため、クラブ側は同選手に2週間の活動停止処分とその間の給与停止処分を科したことがフランス複数メディアの報道で発覚していた。
そして、混乱はさらに大きくなっている。PSGのウルトラス(熱狂的サポーターグループ)「Collectif Ultras Paris」は3日、クラブ本部に詰めかけると、メッシやネイマールの退団、さらにナセル・アル・ケライフィ会長ら幹部陣の退任を要求した模様。侮辱的なチャントを歌ったことを『RMC Sports』など複数メディアが伝えている。この抗議活動はさらに大きくなり、同グループはパリ郊外の高級住宅街ブージヴァルへ侵入。ネイマール自宅前で「ネイマール、失せろ!」などと強烈な言葉を叫んでいたようだ。
この抗議活動に対し、PSGは声明を発表。「少数個人グループの耐え難い侮辱的な行動を強く非難する。意見の相違が何であれ、そういった行動を正当化することはない。選手やスタッフ、恥ずべき行為の対象となった人々を全面的にサポートする」と抗議活動を許さないと宣言した。
今季は残り5試合となったPSG。シーズンも佳境に近づく中、ピッチ外での混乱が拡大している。
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