パリ・サンジェルマン(PSG)のスポーティングディレクターを務めるルイス・カンポス氏は、今夏のジャンルイジ・ドンナルンマ退団の理由を明かした。
2021年夏にミランを退団し、PSGに加入したドンナルンマ。同年夏のEURO2020でイタリア代表の優勝の立役者となった同選手は、以降4シーズンにわたってチームの守護神としてプレーし、昨シーズンにはクラブ悲願のチャンピオンズリーグ(CL)優勝を含む3冠達成に貢献した。
しかし、今夏ドンナルンマの将来に暗雲が立ち込めた。PSGとの契約延長交渉が停滞する中、クラブは新守護神候補としてリールからリュカ・シュヴァリエを獲得。そして、イタリア代表GKはUEFAスーパーカップで招集メンバーから外れ、リーグ・アン開幕以降もベンチ外が続いた。
これを受け、ドンナルンマは「残念だけど、僕がもうチームの一員として成功に貢献できないと誰かに判断されてしまった。僕は失望し、落胆している」などとソーシャルメディアに思いを綴り、クラブに別れを告げた。そして、移籍市場最終日にマンチェスター・シティに移籍した。
大きな注目を集めた今夏のドンナルンマ退団劇について、クラブのスポーティングディレクターを務めるカンポス氏はフランス『RMC Sports』で「クラブの方針は、いかなる個人よりも重要なチームを作り上げることだ」と話し、同選手の退団理由を続けた。
「ジャンルイジ・ドンナルンマは、現在のPSGではなく、昔のPSGのレベルのサラリーを求めていた。我々のポリシーはスポーツ面でのパフォーマンスと密接に関係していて、ふさわしい場合により高額なサラリーを受け取れる」
「ジャンルイジは我々が契約延長に向けてアプローチした最初の選手だったが、彼の要求により難しいものになると我々はすぐに理解した。我々双方がジャンルイジの状況を協議するために時間を掛けた。彼の退団はいくつかの事情が重なった結果だ」



