現地時間17日、FIFAインターコンチネンタルカップ2025は決勝戦がカタールのアル・ラーヤンで行われ、パリ・サンジェルマン(PSG)とフラメンゴが対戦した。
コパ・リベルタドーレスを制した南米王者のフラメンゴ(ブラジル)が、北中米カリブ海王者のクルス・アスル(メキシコ)、アフリカ王者ピラミッドFC(エジプト)を下してUEFAチャンピオンズリーグを制したPSG(フランス)への挑戦権を得た今大会。PSGはデンベレやバルコラ、正GKのシュヴァリエをベンチに置き、ドゥエ、イ・ガンイン、クヴァラツヘリアを前線に並べた。
立ち上がり9分、エリア内左のルーズボールをGKロッシがラインギリギリのところでクリアするも、これをPSGが拾ってファビアン・ルイスが無人のゴールにループシュートを沈める。PSGが先制したかに思われたが、VARの結果、ロッシのクリアが間に合っていなかったとしてCKの判定となった。
その後も攻勢に試合を進めるPSGだったが、31分にアクシデントが発生。イ・ガンインが左足を痛めてプレーの続行が困難となり、35分に負傷交代。代わりにマユルが投入された。
すると38分、マユルのサイドチェンジを右サイドで受けたドゥエがGKとDFの間にダイレクトパスを送る。エリア内左に走り込んだクヴァラツヘリアにはやや長いパスとなったが、GKロッシが飛び出して触ったことでクヴァラツヘリアの目の前にボールがこぼれ、難なく押し込んでPSGが今度こそ先制に成功する。
先制を許したフラメンゴは中盤でジョルジーニョがなかなか存在感を発揮できず、個人技をベースに突破を図るも決定機を作るまでには至らない。
PSGが1点をリードして迎えた後半、追いつきたいフラメンゴは56分にカラスカルを下げてペドロを投入。すると迎えた59分、エリア内左でボールを受けたデ・アラスカエタがマルキーニョスと接触して倒れる。VARの結果、フラメンゴにPKが与えられ、このPKをジョルジーニョがゴール右へと沈めてフラメンゴが試合を振り出しに戻した。
追いつかれたPSGは64分、マユルに代えてバルコラを投入。一方のフラメンゴも74分にジョルジーニョ、デ・アラスカエタ、プルガルを下げてサウール、デ・ラ・クルス、エヴェルトンを投入し勝負に出る。
PSGは78分にドゥエに代えてデンベレを投入。攻勢に出るものの、決定機がなかなか作れず、逆にカウンターからシュートまで持ち込まれる場面も。ラストプレーではセットプレー崩れからデンベレのシュートをゴール前のマルキーニョスが合わせる決定機があったものの、シュートスピードに合わせられず、勝負は延長戦へともつれ込んだ。
延長前半は運動量で上回るフラメンゴの攻勢が目立ち、PSGは前線でボールが収まらずシュートまで持ち込むことができない。PSGは延長後半に入ってようやくデンベレが仕掛けてフィニッシュまで行けるようになるが、フラメンゴも集中した守備でゴールを許さず。スコアに動きはなく、勝負はPK戦へと委ねられた。
PK戦では、先攻のフラメンゴの2人目サウールと3人目のペドロ、さらには4人目のペレイラのキックをGKサフォノフが連続セーブ。PSGも2人目のデンベレが枠を外し、決めれば勝利の4人目バルコラもGKロッシに止められるが、最後はサフォノフがアラウージョのキックを止め、驚異のPK4連続セーブでPSGがPK戦を制し、インターコンチネンタルカップ制覇を成し遂げた。
■試合結果
PSG 1(2PK1)1 フラメンゴ
■得点者
PSG:クヴァラツヘリア(38分)
フラメンゴ:ジョルジーニョ(62分PK)


