Lamine Yamal Barcelona 2023-24Getty

PSG、16歳ヤマル獲得のために320億円を用意?だがバルセロナは“メッシ以来の才能”の売却を拒絶…スペイン紙報道

パリ・サンジェルマン(PSG)がFWラミン・ヤマル獲得のために破格の移籍金を用意しているという。しかしバルセロナに売却する考えはないようだ。スペイン『マルカ』が報じている。

同紙曰く、FWキリアン・エンバペの今季限りでの退団、もっと言えばレアル・マドリーへの移籍が確実視されるPSGは、新たな期待を生み出せる存在としてヤマルに目をつけたとのこと。用意していると報じられる移籍金は2億ユーロ(約321億円)と、16歳FWの獲得のためには、まさに破格だ。2億ユーロはPSGが2017年、同じくバルセロナからFWネイマールを獲得した際に支払った2億2200万ユーロ(約350億円)に次ぐ史上2番目の額となる。

しかしバルセロナにヤマルを売却する考えはない様子だ。ジョアン・ラポルタ会長は今週、代理人のジョルジュ・メンデスと話し合いの場を持ち、PSGがヤマルに興味を持っていることを伝えられたという。が、すでにその興味は把握しており、なおかつ2億ユーロという大金をちらつかされても考えは一切変わらなかったようだ。

財政難に陥り、ラ・リーガのサラリーキャップを超過しているバルセロナにとって、もちろん2億ユーロは大きな額となる。超過のペナルティーによって、現状ではたとえ1選手を売却しても売却収入の2分の1しか人件費(移籍金+年俸)に充てられない状況のバルセロナだが、『マルカ』曰く、ヤマル売却で2億ユーロを手にすればそのペナルティーがなくなり、今夏の補強に関して大きな問題が解消されることになる。

だがバルセロナは、ヤマルが自クラブの下部組織から出てきたFWリオネル・メッシ以来の価値を有する選手であり、“喫緊の問題の解決策”とする考えはまったくない模様だ。

DFロナウド・アラウホ、MFガビ、MFペドリ、DFパウ・クバルシ、MFフェルミン・ロペスなど、有望な若手がひしめく現在のバルセロナだが、とりわけヤマルはこの若手集団の中でも最たる“未来の保証”と捉えられているとのこと。そのためにラポルタ会長は、2億ユーロの移籍金が「財政レベルで大きな余裕を与える」額だとしても、「スポーツレベルで歴史的失敗を犯す」ことになるために、売却は断固として拒否する方針のようだ。

なおバルセロナは、PSGに契約解除金を支払われてネイマールを奪われたことを教訓にして、現在クラブの重要な選手たちの解除金を10億ユーロに設定している。もちろん、ヤマルの解除金も10億ユーロだ。

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