トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督は、土曜日のリヴァプール戦で大きな判定ミスがあった件で問題を複雑にするビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)システムのファンではないと語った。
プレミアリーグ第7節が9月30日に開催され、トッテナムはリヴァプールと対戦。試合は26分のカーティス・ジョーンズの退場で数的優位となったトッテナムが、36分にソン・フンミンのゴールで先制すると、一度は追いつかれたが、後半ATの96分に劇的な決勝点を奪い勝利を手にした。
ただ、このゲームは試合後に審判の判定がフォーカスされることに。オフサイドの判定で取り消しとなった30分前後のルイス・ディアスのゴールに関して誤審ではないかと現地メディアで物議を醸すと、その後プレミアリーグやフットボールリーグなどの審判に関する独立組織『Professional Game Match Officials Limited (PGMOL)』が声明を発表。「明確かつ明白な事実誤認」と、この判定がゴールであったことを認めて謝罪をする運びとなった。
試合後、ポステコグルー監督は「私はそれ(VAR)が入って以来、決して(そのシステムの)ファンではなかったと公言していると思う」と主張。続けて、「我々はそれに対処しなければならない」と自身の思いを口にした。
「このゲームでは歴史に残るような正しくない判定が散見されたが、我々は人間を相手にしているのだから、それもゲームの一部だと誰もが受け入れていた。人々はVARがエラーをなくすものだと誤解していると思う。テクノロジーではない。我々のプレーの多くは事実に基づいていないから、解釈次第だし、彼らはまだ人間なんだ」
「何かに高いハードルを課すと必ず失敗する。 だから、もしVARがある時点で完璧なものになると人々が考えているのなら、決してそうはならないだろう」
VARについて持論を展開したポステコグルー監督。今回のような問題が起きたことで再びVARへの関心が強まっている。




