オーレ・グンナー・スールシャール氏は、マンチェスター・ユナイテッドの問題を簡単に解決する”魔法の杖”はないと考えているようだ。『BBC』が伝えた。
昨年12月、『INEOS』の会長であるラトクリフ氏は約12億5000万ポンド(約2370億円)でマンチェスター・Uの株式の一部を取得。これがプレミアリーグやイングランドサッカー協会に承認され、幼少期からマンチェスター・Uのファンだったラトクリフ氏は正式にクラブの株主の一員となった。ラトクリフ氏はクラブの株式を取得した狙いなどについて語ると同時にクラブの復権を誓っていた。
ただ、今季のマンチェスター・Uは、先週の日曜日にマンチェスター・シティに1-3で敗れ、今シーズンのプレミアリーグで11敗目を記録。エリック・テン・ハーグ監督率いるチームは、チャンピオンズリーグ出場権を得られる4位と勝ち点差11の6位と苦しい状況に追い込まれている。
ラトクリフ氏はこの状況に対し、「人々は残念ながら、私たちが立ち直るのに時間を与える必要がある。2~3シーズンはかかるだろう」と発言。これについてスールシャール氏は古巣に対する思いを口にした。
「エリックには成功してほしい。彼が成功することを願っているが、新しいオーナーが何を考えているかは分からない。残りのシーズンで結果を出し、一貫性を保つことが重要だ」
また、スールシャール氏は『Stick to Football』のポッドキャストで「オーナーを変えようと魔法の杖はないと思う」と主張。続けて、「彼らには彼らのやり方がある。グレイザー家もまだ商業的な(運営を)持っている。その面ではサッカー界がどうなるかは誰にもわからない」と語り、現状の変更では大きな変化はないと考えているようだ。


