Jim-Ratcliffe(C)GettyImages

マンチェスター・ユナイテッドのラトクリフ氏が狙うは新たな才能「エンバペを買うのはそれほど賢いことではない」

マンチェスター・ユナイテッドの共同オーナーの一人を務めるジム・ラトクリフ氏は、今夏にキリアン・エンバペの獲得レースに挑むのではなく、「次のエンバペ」との契約を望んでいることを明かした。

昨年12月、『INEOS』の会長であるラトクリフ氏は約12億5000万ポンド(約2370億円)でマンチェスター・Uの株式の一部を取得。これがプレミアリーグやイングランドサッカー協会に承認され、幼少期からマンチェスター・Uのファンだったラトクリフ氏は、正式にクラブの株主の一員となり共同オーナーの一人となった。

ラトクリフ氏としては初となる夏の移籍市場が徐々に近づいている中、今シーズン限りでパリ・サンジェルマンを退団することを発表したキリアン・エンバペのような選手ではなく、飛躍するような才能を持つ選手との契約を模索していることを、自身のポッドキャストである『サイクリング・クラブ』でジェレイント・ジョーンズ氏に対して語った。

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「ある意味、私がしたいことは成功を買うために大金を費やすよりも、次のエンバペと契約しようとする方がいいと思う。エンバペを買うのはそれほど賢いことではない。それは誰でもわかることだ。もっと難しいのは、次のエンバペや(ジュード・)ベリンガム、ロイ・キーンを見つけることだよ」

マンチェスター・Uは過去10年間、移籍に多額の資金を費やしてきたが、2013年にサー・アレックス・ファーガソン監督が退任して以降、主要なトロフィーをわずか4つしか獲得できていない。ラトクリフ氏は「解決策は、2、3人の素晴らしい選手に大金を使うことではない」と主張しつつ、「この10年間、彼らは何人かの素晴らしい選手に大金を費やしてきた。だが、まず最初にすべきことは、クラブを管理する適切なポジションに適切な人材を確保することだ」と思いを明かしている。

ラトクリフ氏はすでに、マンチェスター・シティからオマール・ベラーダ氏を新らなCEOに、ニューカッスル・ユナイテッドからダン・アシュワースをスポーツ・ディレクターに迎えるなど、フィールド外の体制から多くの変更を加え始めている。

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