かつてマンチェスター・ユナイテッドを率いたオーレ・グンナー・スールシャール氏は、クリスティアーノ・ロナウドをクラブに復帰させたことが「間違った結果になった」と明かした。『The Athletic』が伝えた。
スールシャール氏は、2018年12月にジョゼ・モウリーニョ監督の後任としてマンチェスター・Uの監督に就任。そして、チームを率いていた2021年の夏にC・ロナウドをクラブに復帰させることになった。C・ロナウドは復帰戦のニューカッスル戦で2ゴールを挙げる活躍を見せたものの、その後マンチェスター・Uの調子は徐々に悪化。結局、成績不振で2021-22年の開幕から4ヶ月でスールシャール氏は解任されることになった。
スールシャール氏は『The Athletic』の取材に対し、当時を振り返りC・ロナウドとの再契約が間違いであったことを認め、監督在任期間中に悲惨な結末を迎えることになった経緯を説明した。
「C・ロナウドの復帰を断るのはとても難しい決断であり、受けるしかないと思っていたが、結果的にはそれは間違いだった。復帰戦のニューカッスル戦で2ゴールを挙げた時は、彼とサインしたことは正しい決断だったと感じたし、ファンもそう感じただろう。その時の彼は世界最高のストライカーの一人で、力強く見えたよ。
しかし、2021-22シーズンの試合日程を見た時、決戦の時期になると感じた。マンチェスター・シティやリヴァプール、トッテナムにアウェーのレスター戦。そしてチェルシーとアーセナル、さらにはチャンピオンズリーグの試合。物事は悪い方向へ進んだ。ホームでのアストン・ヴィラ戦、PKを外して敗戦したことから始まったんだ。チームである以上、全員が同じ方向に向かっていく必要があるが、物事がうまくいかなかったときに、特定の選手のエゴが表に出てしまった。トッテナムにアウェーで3-0と圧勝したこともあったが、その後2試合の敗戦が続き、チームの調子を上げることができなかった」
C・ロナウドは復帰した2021-22シーズンで38試合に出場し24ゴール・3アシストを記録したが、そのシーズンにマンチェスター・Uはプレミアリーグで過去最悪の勝ち点を記録。結果こそ残していたが、彼の復帰によってチームの流れがうまくいかなくなったようだ。


