かつてチェルシーやフランス代表で活躍したマルセル・デサイー氏は、超大型補強を続ける古巣チェルシーについて言及した。
昨夏にトッド・ベーリー氏が率いるコンソーシアムに買収されたチェルシーだが、昨季はプレミアリーグ12位で終えるなど苦しいシーズンを過ごすことに。すると今夏にマウリシオ・ポチェッティーノ新監督を迎え、さらなる大型補強を敢行。新オーナー就任後、約1年間での補強総額は9億4560万ポンド（約1750億円）に達している。
しかし、現役時代にチェルシーでも活躍したデサイー氏は、今季も厳しい戦いを強いられると予想。『Boyle Sports』に対し、チャンピオンズリーグ出場圏内となる4位フィニッシュは難しいとの見解を示した。
「私はチェルシーのファンだから4位以内に入ってほしいが、今のライバルたちを見るとそうはならないだろう。チェルシーに投資している人たちは、トップ4に戻るために中長期的なプロセスが必要だとわかっている。そして、そのシステムには2～3年のプロジェクトが必要だろう。選手を育て、その価値を高めていく必要がある。チェルシーは勝利のメンタリティを再び構築する必要があるんだ」
さらに、デサイー氏はチェルシーのファンに対し、巨額の投資を行うベーリー氏を批判するのではなく、新シーズンを見守るための忍耐を求めている。
「トッド・ベーリーはそっとしておくべきだ。彼の功績を見てみてくれ。彼がどんなステップを踏もうとも、私たちには無い要素を持っている。ファンとして私たちは今、結果を求めている。勝てなければ彼に出て行ってほしいと言うファンもいる。しかし、私は彼がチェルシーに投資してくれたことを嬉しく思ってるよ。今はベーリーの下で、今後どうなるかを待つべきだと思うね」