スペイン『スポルト』は、プレミアリーグの新シーズンにおける上位争いが大きく変わる可能性を予想している。
近年のプレミアリーグでは、マンチェスター・シティにリヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシー、トッテナムの“ビッグ6”と呼ばれる6クラブが上位を独占するシーズンが続いてきた。しかし昨シーズンは、マンチェスター・Cが優勝、2位にアーセナル、3位にマンチェスター・Uが入ったものの、躍進著しいニューカッスルが4位フィニッシュを達成。6位にはブライトン、7位にアストン・ヴィラが入り、トッテナム(8位)とチェルシー(12位)は欧州カップ戦出場権を逃している。
そして新シーズンの開幕が来週に控える中、『スポルト』は「“ビッグ6”の覇権は終りを迎えたようだ」とし、以下のように指摘した。
「権力の独占は退屈だ。もしそうでないのであれば、人生の半分をバルセロナとレアル・マドリーの後ろで過ごしてきたアトレティコに、過去20年間で2回しかリーグ制覇できないと伝えてほしい。だが、イングランドでは別の感覚が漂っている。“ビッグ6”による統治が衰退しているように見える」
そして「主人公は彼らではなく、“ビッグ6”の統治を破壊した3クラブ」とし、昨季4位のニューカッスル、6位のブライトン、7位のアストン・ヴィラに注目。ブライトンについては以下のように分析している。
「ロベルト・デ・ゼルビ監督は、才能あるグループをまとめ上げ、頭の先から爪先までチームを形成することに成功した。アレクシス・マクアリスターの流出もあったが、経験豊富なジェームズ・ミルナーやマフムート・ダフート、ジョアン・ペドロを補強した」
「三笘薫を旗印に、昨季の偉業を再現し、初挑戦のヨーロッパリーグの戦いに挑む」
また、20年ぶりにチャンピオンズリーグに復帰するニューカッスルは「昨季はほぼ完璧なシーズンであり、新たなシーズンへ挑むため、サンドロ・トナーリを始めとする豪華な補強を完了している」と評価。さらに、ウナイ・エメリ監督の途中就任で復活したアストン・ヴィラは「エメリはチームを完全に変えて状況を逆転する方法を知っていた。ユーリ・ティーレマンス、パウ・トーレス、ムサ・ディアビを補強し、適切な補強を実現できた」と賛辞を送った。
いよいよ11日に開幕が迫ったプレミアリーグ。新シーズンを上位で終えるのはどのチームになるのだろうか。
