セリエBのカルチョ・コモに所属するセスク・ファブレガスが、20年にわたる輝かしいキャリアを終え、現役引退を表明した。
バルセロナのカンテラで育ったセスクは、2003年にアーセナルへ移籍するとすぐさまトップチームデビュー。2008年にはクラブ史上2番目の若さでキャプテンを務めるなど、8年間の在籍で公式戦303試合57得点95アシストを記録した。
その後、バルセロナやチェルシーではリーグ優勝を経験。さらにスペイン代表として、EURO連覇(2008年、2012年)にワールドカップ優勝(2010年)と黄金期の主力の1人としてビッグタイトルを勝ち取った。そして2022年夏にモナコを退団してコモに加入したが、昨季を持ってスパイクを脱ぐ決断を下している。
36歳のセスクは自身のSNSで、「選手としてのブーツを脱ぐ時が来たのは、とても悲しいことだ。バルセロナでの最初の日々から、アーセナル、再びバルサ、チェルシー、モナコ、そしてコモ。すべてが僕の宝物だ」とコメント。「旅の途中でできた素晴らしい友達や思い出について考えると、もう十分な価値があるんだ。100万年かかっても、できないような経験をさせてもらったんだ」と感謝を口にしている。
また、「とはいえ、悲しいことばかりではないんだ。このクラブとこのプロジェクトに、僕はこれ以上ないほど興奮している」とし、コモのBチームとプリマヴェーラのコーチを務めること明かしている。
そして最後に、「犠牲と、献身と、そして喜びに満ちた信じられないような20年間だった。今こそ感謝を示して、この美しい試合に別れを告げる時が来たんだ。僕は、すべての時間を愛していたよ」と感謝を述べている。
クラブと代表合わせて、17もの主要タイトルを手にしたセスク。20年の素晴らしいキャリアを終え、新たな道を歩み出すことになる。
