アーセナルのミケル・アルテタ監督は、先月のニューカッスル戦(0-1)においてのレフェリングに関するコメントについて処分を免れている。イギリス『BBC』などが伝えた。
アーセナルは、11月4日のプレミアリーグ第11節でニューカッスルと対戦。試合は後半にアンソニー・ゴードンが混戦の中から押し込んでネットを揺らし、様々なチェックの末にゴールが認められた。この失点によりアーセナルは0-1で敗れ、今季初黒星を喫することになった。
試合後、アルテタ監督はオフサイドやファウルがなかったことが確認された一連のプレーについて不満を示し、VARの判定に対して「恥ずべきもの」、「不名誉なもの」と発言。この発言が問題視され、イングランドサッカー協会(FA)から処分を受ける可能性が伝えられていた。
しかしFAは14日、独立した規制委員会がヒアリングを行った結果、この告発は立証されなかったと発表。声明の中で、「彼の発言は、マッチオフィシャルに対する侮辱的なものであり、かつゲームに有害であり、かつゲームの評判を落としたという点で、不正行為にあたると主張された」としつつ、告発が立証されなかった理由書の中でアルテタ監督が次のように主張していることを明らかにした。
「『disgrace』という言葉は、スペイン語の『desgracia』とスペルも発音も非常に似ている。このスペイン語には、侮蔑、不名誉、無礼を連想させる英語の意味合いよりも、むしろ不幸、悲劇、不運といった意味合いがある。英語の意味は罵倒や侮辱と解釈されるかもしれないが、これは意図された意味ではない」
この一件を通してアルテタ監督の告発が棄却された理由書の中で言及されている通り、規制委員会は「VARプロセスの弱点と問題点」を考慮。それらがアーセナルの指揮官にとって「計り知れないフラストレーションの源」であったことを認めた上で、今回の処分を行わないことが決まったと『BBC』は分析している。


