チェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、若手選手中心の移籍市場戦略には、その価値を示す時間が必要だと考えているようだ。
今季のチェルシーは、プレミアリーグで最も平均年齢が若いチームとなっている。2023年にはエンソ・フェルナンデスやモイセズ・カイセドらがイングランドの移籍金額記録を塗り替え、現オーナーの獲得予算としては10億ドル(約1478億円)を超す高額な移籍金をチェルシーは投じた。
しかし、今季は今のところリーグ戦4試合で勝ち点4のみ。ポチェッティーノ監督は『デイリー・メール』の取材に対し、ファンは若い選手たちに辛抱強く接する必要があると説明した。
「ジョン・テリーやフランク・ランパード、ディディエ・ドログバもかつては若かっただろう。しかし、当時とはプレッシャーが違うんだ。そして、私がサウサンプトンやトッテナムの監督をしていた時のチェルシーとも違う。そのプレッシャーが良いか悪いかではなく、過去と今で状況が全く違い、比べることができないほどなんだ。(批判は)フェアではないと思う。過去のチェルシーでは勝つことが普通だったからだ。だからファンは勝利を望む。しかし、今は違うチェルシーなんだ。
我々には非常に才能のある選手がいるけれども、パフォーマンスを発揮するには時間が必要なんだ。最高のチームの一つであることは間違いない。どのようにチームを進化させるか、どのようにアイデアを発展させていくかについては慎重になる必要があり、時間が必要だ。しかし、選手たちが改善し、向上していかなければならないのも事実だ」
チェルシーは今季1勝1分2敗と苦戦しているが、ポチェッティーノ監督はここまでのチームの努力を称賛している。また、クラブを新しい時代へ導くのは若い選手たちであって長い時間軸で形成されていくものであり、選手たちの潜在能力に投資されるものだと強調した。


