元バルセロナDFジェラール・ピケ氏が、無軌道だった若い頃を振り返っている。
今季途中に現役を引退したピケ氏。その型破りな性格は誰もが知るところだが、若い頃は輪をかけて凄まじかったようだ。
ピケ氏は有名記者及び配信者であるジェラール・ロメロ氏との対話の中で、若気の至りによってジョゼップ・グアルディオラ監督の逆鱗に触れた過去を振り返っている。
「ペップとは素晴らしい関係にあったけど、(同監督がバルセロナを指揮していた)最終年に緊張が走ることになった。2シーズン目の年末、俺はプッチサルダー (湖が有名なカタルーニャの町)に行った。あそこはいつも寒いんだけど俺は半袖で、1月2日に扁桃炎となってクラブに合流したんだ」
「それでペップは俺の写真を、雪の中で半袖の俺の写真を見て、罰金を科した。確か1万2000ユーロ(170万円)だったと思う。それとチームの全員にメシをおごることになった」
「当時の自分は22歳だった。毎日遊んでいたよ。太陽が出るより自分が家を出る回数の方が多かった。チームはすべてに勝っていたけど、自分が外出しなかったのは試合日とその前日だけだった」
ピケ氏はまた、センターバックでコンビを組んだDFカルレス・プジョールについても触れた。
「プジョールは11年間、一度も遊ばなかった。2〜3回はあったかもしれないけど、噂になってビビっていた。それでもう二度と遊ばなくなった」
ピケ氏はその一方で、FWアンス・ファティの父親が息子のバルセロナでの状況について不満を漏らしたことにも言及。選手の家族が代理人のように振る舞うことについて、問題があると感じているようだ。
「それは難しいテーマだ。フットボールはストリートに由来していて、アメリカのアスリートみたいに心構えができているわけじゃない。選手は信頼を置く人々に囲まれているが、そうした人々は大抵の場合、家族なんだよ」
「だが家族はそうしたことへの準備ができていない。選手の父親や兄弟は、代理人の勉強をしたことないにもかかわらずお金の管理を始めて、自分たちがプロフェッショナルだと思い込んでしまう。彼らは自分たちに力があると感じて、また選手本人も代理人より父親や兄弟が金を手にすべきだと考えている。でも、それが間違いなんだ」
「選手は能力を持つ人に(代理人業を)任せるべきなんだ。欧州において、代理人の世界は悪い目で見られている。手数料として大金が動く真っ黒な世界だと言われているんだよ」


