“サッカーの王様”こと元ブラジル代表のペレ氏が11日、イタリア国営放送『Rai』のインタビューに応じ、ワールドカップでの逸話やディエゴ・マラドーナ氏などについて語った。
80歳のペレ氏は11日、イタリアメディアのテレビ番組「Che tempo fa?」に出演。昨年11月に60歳でこの世を去った元アルゼンチン代表のマラドーナ氏について語った。
「ディエゴとはたびたび会い、すごく親しい友人ではなかったが、冗談を言い合う仲だった。彼が『私の方が強かった』と言えば、私は『君には左足しかないが、私は頭でも右でも左でもシュートできた』なんて返していたよ。お互いのライバル関係についてよく冗談を言い合ったものだ」
またペレ氏は自身のキャリアを振り返り、自身の目標はサッカー選手だった父親のようになることだったことを明かした。
「私の父はサッカー選手で、センターフォワードとしてヘディングでゴールを量産した。私が神に唯一お願いしたのは、父と同じように上手くなることだった。その父から教わった重要なアドバイスは、『人間として素晴らしい人物でなくてはならない。自分が人よりも優れているなどと考えてはならず、自分は人と対等であり、ただ自分の全力を尽くせば良い』ということだった」
■17歳で出場した1958年ワールドカップ
続いて“サッカーの王様”は、17歳の若さで出場し、ブラジルの優勝へと導いた1958年スウェーデン・ワールドカップを回想した。
「あの時ブラジルがW杯に出場したことは驚きであり、私自身も招集されるとは思っていなかった。それにスウェーデンに着いて、ブラジル人とは異なる多くの人々を目にするなんて考えもしなかった。例えば黒人がいなくて、非常に驚いたよ。それから説明を聞いて、理解するようになったんだがね」
「あのW杯は私の人生に重要な変化をもたらした。スウェーデンで決めたゴールの場面は、まるで昨日の出来事のようにはっきりと覚えている。みんなからは、『W杯決勝をプレーするには若すぎる』なんて言われていたんだ。私はまだ少年だったが、神から大人並みの力を与えてもらった」
最後にペレ氏は、自身を応援してきた世界中のファンへ向けてメッセージを発信。「私を愛してくれる世界中の人々に感謝したい」と述べた。


